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バレー姿も見た事ないし。
学校で会う事もあまりないし。
考えれば考えるほど
諦める理由や、私にふさわしくない理由なんてのは
沢山思い浮かぶ。
友達だ。
ただの、友達。
それ以上にはならない。
よし、もう考えるのはやめよう!
友達として、土曜楽しもう。
私は服は家にあるのでコーデして
新たに新しいスニーカーを買った。
実はスニーカーを集めるのが好きだったりする。
特にadidasファンである。
新作のadidasスタンスミスのスニーカーを手に取り
お会計をする。
新しいスニーカーを履くと気分まで楽になるような、
重い足取りも軽くなるような感じがして好きだ。
ふふっと自然と笑顔になり梨花の方へ向かう。
梨花も何点か服を買ったらしく
土曜楽しみだねなんて話しながら家に帰った。
日にちはあっという間に
土曜日になった。
ピンポーンと
インターフォンが鳴り、ガチャリとドアを開ける
角名「おはよう。」
『おはよう!』
倫太郎の私服姿初めて見たな。
色が白いせいか黒い服がよく似合う。
身長も高いから足が長いしモデルみたい。
あまりにもかっこいい姿にただ唖然としている
角名「?どうしたの?」
『あ、いや。行こっか』
なんか隣を歩くのが申し訳なくなる。
角名「髪、巻いてるの初めてみた。服と良く似合ってる。可愛いね」
当たり前のように恥ずかしい事を言ってくる
『....そんな事ないよ。』
他の子にもそうゆう風に褒めてるのかな?
なんで思っちゃう。
素直にありがとうと言えない私は
どこまでも子供だ。
新しいスニーカーを履いてきても
今日の私はなんか気分が重たかった。
梨花達とは駅で待ち合わせをしている。
徒歩で10分程。
だいぶ慣れてきた兵庫の町
意外と田舎で私がいた所とさほど変わらない。
そう思いながら倫太郎の隣を歩いていると
角名「なんか今日口数少ないね、体調悪い?」
心配そうに私の方を見る倫太郎
『え、そんな事ないよ!楽しみすぎて逆に冷静なのかも?』
角名「ははっ、そうなんだ。それならよかった」
そう言いながら自然と肩を掴まれ車道側に居た私を歩道側に移動させた。
ほんと、そうゆう所が
私の心をかき乱す。
お礼言わなきゃなのに
何も言わずに私は歩道側を歩いた。
ほんと可愛くない。
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作者名:すみれ | 作成日時:2020年7月1日 1時