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数分経ったがマルフォイが来る気配はなかった
「遅いな、たぶん怖気づいたんだよ」
とロンがささやいた
その時、隣の部屋で物音がして四人は飛び上がった
誰かの声が聞こえる──マルフォイではない
フォルチの声だ､ミセス・ノリスもいる
ハリーはメチャメチャに四人に手招きし、急いで自分についてくるように合図した
間一髪､フィルチがトロフィー室に入ってくるのが聞こえた
「どこかこの辺にいるぞ、隠れてるに違いない」
フィルチがブツブツ言う声がする
ハリーが四人に耳打ちした。鎧がたくさん飾ってある長い回廊を五人は石のようにこわばってはい進んだ
フィルチがどんどん近づいて来るのがわかる
ネビルか恐怖のあまり突然悲鳴をあげ､やみくもに走り出した──つまずいてロンの腰に抱きつき2人揃ってまともに鎧にぶつかって倒れた
ガラガラガッシャーン！
城中の人を起こしてしまいそうな凄まじい音がした
「逃げろ！！」
ハリーが声を張り上げ五人は回廊を疾走した
全速力でドアを通り次から次へと廊下を駆け抜け
今どこなのか､どこへ向かっているのか、先頭を走っているハリーにも分からなかった
タペストリーの裂け目から隠れた抜け道を見つけ矢のようにそこを抜け、出てきたところが「妖精の魔法」の教室の近くだった
そこはトロフィー室からだいぶ離れていることが分かっていた
「フィルチを巻いたと思うよ」
冷たい壁に寄りかかり額の汗を拭いながらハリーが言った
「だから──そう──言ったじゃない」
ハーマイオニーは胸を抑えてあえぎあえぎ言った
「グリフィンドール塔に戻らなくちゃ、できるだけ早く」膝に手を当てるAが言った
「マルフォイにはめられたのよ、ハリー、あなたも分かってるんでしょう？初めから来る気なんてなかったんだわ──貴方達が何を賭けたかは知らないけど…
きっとマルフォイが告げ口したのよね。だからフィルチは誰かがトロフィー室に来るって知ってたのよ」
ハーマイオニーがそう言った時、ドアの取っ手がガチャガチャ鳴り教室から何か飛び出してきた
ピープズだ。五人を見ると歓声をあげた
「黙れピープズ…お願いだから─じゃないと僕達退学になっちゃう」
ピープズはケラケラと笑っている
「真夜中にフラフラしているのかい？1年生ちゃん
チッ､チッ､チッ､悪い子､悪い子捕まるぞ」
「黙ってくれたら捕まらずにすむよ、お願いだピープズ」
「フィルチに言おう。言わなくちゃ。君たちのためになる事だものね」
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レイン(プロフ) - 続き楽しみにしています！ズーウーやピケット出るのも読んでみたいです！ (2022年5月27日 21時) (
レス) @page47 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
かものはし - 凄く面白かったです！！続き楽しみにしています(^^)更新頑張って下さい！！！ (2022年5月7日 18時) (レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 自分の好み過ぎて何回も見返してしまいました!!主さんのペースで更新頑張って下さいこれからも応援しています!! (2021年12月15日 3時) (レス) id: d68a7d500c (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年10月31日 22時) (レス) @page20 id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2021年9月26日 23時
