・ ページ39
「「うわぁ〜！」」ハリーとロンの声が重なった
壁には薬草と瓶が詰められた高い棚がズラリと立ち並び作業机にはバラバラのホークランプが散らばっていた
「小屋を見せに来たんじゃないよ」
Aはそう言いながらホークランプを片付け端にあるドアを開いた
またハリーとロンは腹から大きな声を出した
トランクとは思えないようなジャングルや雪原
そこにいる数え切れないほどの魔法動物の赤ちゃん達
「すっげぇや…！僕もこんなに見たことはないよ！」
ロンは目いっぱい辺りを見回して駆け出した
「ここには赤ちゃんしかいない､大人になった動物達はおじいさんが預かってる
私にはまだ赤ちゃんしかお世話できない
ハリー､ニフラーを頼んでいい？オカミーの卵が孵化したか見て来ないと」
「うん､良いよ」
自信はなかったがハリーはAからニフラーを預かった
「…ねぇA､このニフラーすごく重いんだけど」
ハリーが瞬きをしたあとにはAは走って行っていた
手のひらにちょこんと座るニフラーはハリーの顔をじっと見た
「僕の顔が気になるの？」
その瞬間ニフラーはハリーの手から腕へとはい登りメガネを取りると滑走と逃げ出した
「待って！！」
ハリーは走るがちょこまかと動くニフラーに追いつけない
「ハリー､何してるの？」肩にホダッグを乗せたロンが慌てるハリーに話しかけた
「ニフラーにメガネを取られた！」
「何だって？！」
ホダッグを置いたロンもハリーと一緒にニフラーを追いかけた
ハリーには視界がぼやけてロンの後を追うばかりだった
「ハリー！上から覆って捕まえるんだ！」
「分かった！行くよ！」
ロンとハリーがニフラーに手を伸ばし倒れ込んだ
「何…してるの？」
地面に倒れ込んだ2人の視界にはAの足元が映っていた
「大丈夫？ハリー､ニフラーをありがとう！
さあ､手を取って」
両手を差し伸べロンとハリーは手を取った
「ありがとう､！」
「ニフラーがハリーのメガネを取ったんだ」
ロンがローブについた土をはらいながら言った
「そうだったの？ごめんね､ニフラー輝くものは取っちゃうの
はい､メガネ」
「ありがとう､…それはなに？」
Aは両手に木箱を持っていた
「開けるよ､しーっだよ」
木箱を開くとまだ毛の色がはっきりしてない小さなベイビーニフラーが沢山眠っていた
「可愛い…！触ってもいい？」
ロンが今にも触りたそうに手を動かした
「いいよ､気をつけてね」
Aが優しくニフラーを手に取った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 846人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイン(プロフ) - 続き楽しみにしています！ズーウーやピケット出るのも読んでみたいです！ (2022年5月27日 21時) (
レス) @page47 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
かものはし - 凄く面白かったです！！続き楽しみにしています(^^)更新頑張って下さい！！！ (2022年5月7日 18時) (レス) @page21 id: 81b633d03b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 自分の好み過ぎて何回も見返してしまいました!!主さんのペースで更新頑張って下さいこれからも応援しています!! (2021年12月15日 3時) (レス) id: d68a7d500c (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年10月31日 22時) (レス) @page20 id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遊子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2021年9月26日 23時
