Cinderella.44 ページ8
「朝から胸糞悪い話ねぇ…」
「あいつ確信犯だろ！琥珀色の髪はAにしか似合わない！」
「それを言うなら珍しい深海の目もAにしか似合わないよねぇ〜…？」
「あの女。直接手を出したわけじゃないみたいだけど、いますぐ捻り潰しに行ってあげようか。」
司くんに連れられ、いつものスタジオに入ると、あたしの顔色を見てみんなが取り囲む。
その真ん中で事情を話せば、明星くんとは真逆にガッツリと引いてみせてくれた。
泉先輩を見ればスマホを持ってどこかに電話をかけようとしている。
チラリと盗みみれば「天祥院」と書いてあった。
『だめだめだめ！あの人と共闘しないで！』
「はっ!?ちょっと離してくれる!?暑苦しいんだけどぉ!?」
「あらやだ、泉ちゃん。満更でもない顔して…」
「クソオカマは黙ってよね!?」
この茶番のようなワンシーン、理由が平和なら良いんだけど、全く持って平和ではございません。
『なんであの子はあたしの真似なんかしてくるんでしょうか。』
「ただ単にお姉様に憧れている…という訳ではなさそうですね。あの顔は悪気に溢れていました。」
怖っと身震いをする司くん。
あの日、月永先輩と凛月くんがオコオコしてた理由がわかったらしい。
「お前が来るまで、ココに女の子なんてひとりも居なかったからな。どーせ、自分以外にも女の子が居るからこの界隈で手に入れた金と権力で邪魔な奴を一掃しようってアレだろ〜？」
『ちょっと可愛い顔といい声で怖いこと言わないでもらっても？』
「顔がいいからっておれを釣れると思うなよ転校生!!金と権力には強いんだからな!ボンクラ皇帝明日にでもあの女の餌食にしてやる！」
『話を聞け！！』
あの子の顔がいいのは確かだ、羨ましい()
「顔が良くても中身が腐ってたらダメだよねぇ〜…血が不味くなりそう。」
うげぇ、と舌を出す凛月くん。
顔！顔が！
「朝っぱらからあいつを貶すために集まったわけじゃないでしょぉ？さっさと着替えてよね。」
暫く発言のなかった泉先輩は、いつの間にかジャージに着替えていて、急いで、と急かしてきた。
『あたしは教室に戻ろうかな…Knights所属のアイドルでもないし。アイドル科って言ってもユニット無しの芸能コース歩んでる平凡少女なんで。』
「あんたのどこが平凡なのか説明して欲しいんだけど。」
気をつけて、とみんなに見送られあたしはスタジオを後にする。
正直言って行きたくないです。
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さゆな(プロフ) - 空麦さん» ありがとうございます！と言いつつ続編また出来ちゃいました...笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年6月25日 23時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 元、麦ちゃんです♪続編おめでとうございます!!本当に、面白いです♪これからも、頑張ってください。応援してます！ (2019年6月24日 20時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
さゆな(プロフ) - 零さん尊いさん» ひええ！ありがとうございます！そろそろ終盤なんですー！頑張りまっす！ (2019年6月20日 20時) (レス) id: a613cbb65f (このIDを非表示/違反報告)
零さん尊い - 続きが気になります！無理をしない程度で頑張ってください！ (2019年6月18日 23時) (レス) id: f191d1a880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆな | 作成日時：2019年6月17日 16時
