【呪術廻戦】続・双子に迫られてます。【虎杖悠仁】【両面宿儺】

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結局、クレーンゲームのぬいぐるみは取れなかった。それもこれも、全部悠仁のせいである



その罰として、悠仁にはジュースのお使いを頼んでいる。勿論、悠仁の奢りだ



そんなことを考えていたら、ふと悠仁に首筋を嗅がれたことを思い出してしまった



咄嗟に首筋を抑えて、ぷるぷると震える。なんなんだアイツ。犬か。犬だわ。いや、犬でもあんなことはしない



顔の熱を冷ますように手で仰いでいると、ふと思う。これって、側から見たらデロデロの馬鹿ップルに見えるのでは？



『いやいやいや、幼馴染だし。弟みたいなもんだし？！』



口に出して否定してみるものの、なんだか胸がチクリと痛んだ。それと反対に、カップルに思われるのは、悪くないと思ってしまった



途端にドクンと鼓動が大きく、早くなる。ドクドクドクドク、やばい、煩い。心臓が煩い



『え、いや。悠仁は幼馴染で……幼馴染だけど……』



この高鳴りの意味に気が付いた時。幼馴染のという壁にヒビが入り崩れるのは早かった



雪崩のように押し寄せ、思い出す思い出が、胸を狂わせて苦しくさせる。トドメを刺したのは、夏休みの合宿での記憶





 「Aは悩まないでいいんだ。大丈夫、Aがどちらを選んでも選ばなかった方が離れていくなんてない。安心しろよ」





太陽のような笑顔で言う悠仁に、私はあの時ほっとした。悩まなくていいんだって。選ばなかった方も離れないでいてくれるって



あの時のことを思い出し、少しため息をついてからぼそりと呟いた



『……ああ、やっぱり、好きなんだなぁ」



もう、私は言い訳をしなかった。あの時、私は悠仁に心底救われたのだ。萎れかけていた恋心が太陽のような笑顔の光で照らされて、開いてしまった



軽くなった心に咲いた恋の花は、悠仁の笑顔ですくすくどんどん育ってる。気付いた今も、育ってる



＿＿伝えよう、私はそう決意する。それと同時に、ふと胸騒ぎがした



『……悠仁、いくらなんでも遅すぎない？』





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