四話・続き ページ7
Aが出会った刀剣は今の所鶴丸と五虎退だけだ。
鶴丸は人脈…否、刀脈として燭台切、大倶利伽羅辺りか。五虎退だと粟田口一派が望めそうだが五虎退の待遇を見る限り他の短刀も無事じゃないだろう。
『そうなると一期一振なんかは人間不信とかだろうな……まあ、ここに居ればの話なんだけど。』
本丸にはまだ居ない可能性があるので結局隠れてる刀剣たちを片っ端から見つけ出す事にしたA。
そうと決まれば行動は早かった。
まず刀剣の気配がする近くの襖を開け部屋に入る。そして切りかかってくる刀剣には霊力で動きを封じ、こちらを伺っている刀剣には同じように様子を伺って説き伏せる。
そうして広間に刀剣たちを集めた。
『今日からここの本丸の審神者になる。名は伯耆、真名を三國Aと言う。』
Aに注目している刀剣たちがざわつく。
それもそうだ、何せ今朝には居た審神者が居なくなり代わりの審神者が居るという。
それも真名を明かす審神者が。
『私はお前たちに人間を許してもらおうだとか好きになってもらおうだとか思っちゃいない。』
そして続く爆弾発言にキョトンとする刀剣が一人二人と増えていく。
『人間が憎い?大いに結構、私も憎い。嫌いなら嫌いのままで構わん。私の事も切り捨てればいい。だが…』
そこで区切りAは部屋を見渡す。
殆どがこちらを見ているが数名は俯いているーーーと言っても、疑惑や不感の目を向けているものが多いがーーー。二、三人話を聞いていればいい方だと思っていたAは意外だと感心する。
これなら仕事も捗るだろう、と。そして言葉の続きを紡ぐ。
『働かざる者は食うべからず、だ。食いたければ働け。私の為に働けとは言わない、自分と自分の大事な者の為に働け。以上だ。』
胸を張りAは言い切る。
ふんっと少し鼻を鳴らしふと鶴丸と五虎退を見る。
傷一つない五虎退を見て安堵する。鶴丸はこちらをじぃっと見つめている。
何事かと首を傾げるが気にすることないと軽く頭を振りこれからのことを説明する
『今日は何もしない。が、明日の朝八時に協力してくれる者は中庭に来てくれ。あぁ、そうだ、負傷している者は鶴丸から手伝い札を貰って傷を治せ。資材も霊力も勝手に使って構わない。』
思い出した様に鶴丸を見てく言う。鶴丸は先程とは裏腹にキョトンとした表情で固まりしてやられたと表情を崩す。
場がほんの少し和んだ所でAは広間を出て行く
数名の視線を引き連れて
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うぇぽんぬ氏(プロフ) - 佐野さん» お気に入りとコメント、指摘とありがとうございます。言われてみれば"男侍らそ"は喋り言葉過ぎて伝わりにくかったかも知れませんね…迂闊でした!修正しましたので、今後も暇つぶし程度でもいいのでお付き合い頂けると嬉しいです。 (2017年6月14日 1時) (レス) id: 6ef3653dc5 (このIDを非表示/違反報告)
佐野(プロフ) - 初めまして。興味を惹かれるお話でした。お気に入り失礼します。ところで読みにくいかどうかのお話ですが、一点だけ。"男侍らせ"のところは"男を侍らせる"とした方がいいかと。少しの指摘で申し訳ありません。更新、無理のない程度に頑張ってください。 (2017年6月3日 9時) (レス) id: 144045511b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うず麿 緋◯ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年1月16日 22時