好き、好き、大好き2 (ページ30)

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違うよ、違うの…佑亮
私と佑亮の好きは、違うんだよ

A「幼なじみとして？」

佑亮「家族、もう家族だね」

A「ふふ。もう家族かぁ」

私と佑亮の好きの重さが
違うの、私は佑亮が欲しいの

佑亮「Aは、誰にも変えられない大事な家族だよ」

家族、その言葉がどれだけ残酷か

ねぇ、佑亮
どうしたら私は佑亮に振り向いてもらえた？

A「何それ…照れるじゃん」

佑亮にとったら、私は恋愛対象外
幼なじみを好きになるなんて
これっぽっちも頭にないんだ

告白すら、受け入れてもらえない

佑亮「ほんとだから」

美咲と、私立場が逆だったら
もしかしてって、考える。
どうして、私はスタートにも
立てないんだろう。

A「佑亮のばーか」

佑亮、ここで佑亮にキスしたら
どんな顔をするの？
きっと、美咲と佑亮は上手くいく
だって両想いだもん

ならいっそ、美咲に触れられる前に、佑亮を奪ってしまいたい

佑亮「なんでだよ！」

佑亮の隣は私の場所なの
一つ一つ、私の特権が無くなっていく。

A「好きだよ。佑亮」

消え入るような声で呟いた

佑亮「僕も、」

A「両想いだ。」

じんわりと目の奥が熱くなる

佑亮「ほんとだね。」

ほら、想いは届かない
気づかれないで息を潜めてるような想い

いつしか、佑亮に溺れて
息継ぎすらできなくなっていた。
恋に恋するってこういうことだ
周りが見えなくなるほど
好きになってしまうんだ。

佑亮が私の想いに気づいてくれないと、この想いを消すことも
前に進むこともできない。

A「あーっ、そろそろ帰ろうかな」

佑亮「もー帰るの？」

A「うん」

佑亮「じゃ、明日ね！」

A「はーい」

ばいばい、佑亮