今日、大好きになりました【R＆F】２

No.085 ページ39

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朝の6時少し前、Aは寝巻きの姿を少し整えた格好で慎を待っていた。

朝日に照らされる海を見ながら待つAは絵になっていて、そんなAは、泣いていた。




《鷲尾:くま酷い…寝れなかったのかな》
《井上:目腫れとるやん…》




自分で自分の涙に気付くとカメラから顔を背け苦笑いをする。




『えぇ、なんの涙なんだろ、これ、』




どうしよ、と呟いたAは、ははっと笑い、顔を覆って泣く。




『…どうしよう、最低だ私、ここにいる資格、ないかも』




《井上:なんで俺はそこにおらんのや！！！！！》
《鷲尾:もう涙止めてあげたい…》
《Niki:こっちまで泣けてきますね》




『自分が、どうしたいかがわからない…どうすれば、いいのかな、』




涙を止めようと必死に拭い上を向いたAの所に、慎が来る。




慎｢おはよ…って、めっちゃ泣くじゃん…笑｣




ごめん、ともう号泣に近いAに笑いながら近づき、座ろ、と声をかける。

砂浜に慎が持ってきたレジャーシートを敷きその上に2人で座る。




慎｢泣かないで。好きな子が泣いてるの見るの、めちゃくちゃ嫌だ。｣

『…ごめ、』

慎｢大丈夫、Aは笑ってる顔が1番似合うから｣




な？ってAの頭を撫でて笑わせようとする慎。




慎｢…どんな結果になっても、好きだから。大好きだから。ね？｣

『なんでそんな優しいの、笑』

慎｢そりゃ好きな子が泣いてたらどうにかしたいし、それに…弱みに漬け込むのとかすげぇやだけど、だって好きだからさ。そばにいたいって思うじゃん。｣

『そっ、か』

慎｢泣くな。｣




泣き止むのを待ちながら慎はAの横顔を見て愛おしそうに微笑む。







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