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086:モテる男 ページ37





日暮れが少し早くなってきたと感じる夏の終わりの夕暮れ…



SN「Aー、帰ろうぜ」



突然そんな声が聞こえて来たかと思ったら、
家庭科室に居た私をドアの前に立って呼んでいるソヌとジョンファンが。
2人が来るなんて聞いてなかった私は、驚きながら駆け寄った



「何してるの!?こんな所まで来るなんて
 …部活はもう終わったの?」



JF「うん、今日は顧問の先生が休みだったから
  早く終わったんだ。
  だからAと一緒に帰ろうと思って」



SN「もう帰れるんだろ?早く帰ろうぜ」



壁にもたれながらそう話すソヌの登場に、少しザワつく部員の皆。
どういう関係なんだと言わんばかりの好奇な視線を感じながらも
私は帰りの用意をして家庭科室を後にした



「急に2人が来るからビックリしたよ」



SN「俺らも部活が早く終わるとは
  思ってなかったからな」



JF「もしかしたらまだ居るかもって、
  家庭科室まで来てみたんだ」



「私も帰ろうと思ってた所だったから、
 先に帰ってなくて良かった」



そんな事を話しながら3人で横並びして廊下を歩いて居ると
「あの…」と私たちの目の前にやって来た1人の女の子。
上履きの色から推測すると私達と同じ学年の子みたいだけど見た事ないし、
私の知り合いではないと思う…



「…誰?」



JF「…さぁ…」



女子「あのっ…ソ、ソヌ君!!
  話したい事があるんだけどっ
  時間…いいかな?」



顔を赤くしながら話しかけてる女の子をソヌはただ黙って見てて、
ソヌはこの子とどういう知り合いなんだろう…なんて私が考えているといきなり
「僕達先に帰ってるよ!!」なんて言い出したジョンファン



JF「ねっ、A」



「え?」



JF「ほらっ帰ろう!!早く早くっ」



「えっ…あぁ…」



訳が分からないままジョンファンに腕を引っ張られ、私はその場を後にした…



JF「ねぇ、さっきのきっとあれだよ」



学校を出ていつもの帰り道を2人で歩いて居ると、
気持ち悪いくらいニヤニヤしながらそう言ったジョンファンの言葉に首を傾げた私



「あれ?…あれってなに?」



JF「もー!!Aはニブイなぁ!!
  告白だよ!!こ・く・は・く!!!」



「告白!?」



JF「絶対そうだよ!!
  今頃ソヌ、あの子に告白されてるよ」



「……へー、告白ねぇ…」



ソヌがモテるって前にもそういう話しを聞いた事あったけど、
私はまだ全く現実味を感じていなかった…





 

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作者名:のん | 作成日時:2016年5月17日 21時

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