好きです、三ツ谷くん！ (ページ14)

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こんな日に限ってページ14

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『あ"あ"あっ…やばい！』

ジリジリジリ...と、朝から不快な音を止めて、

『…ってあれ、これスヌーズじゃん！うるさい〜！』

..今度こそしっかり止めて、適当にブラシで梳かし、

コンタクトなり必要最低限のみ整えて、急いで家を出る

『いってきます…っ！』

急いで自転車に乗ろうとした、とき。

『………え？』

自転車のタイヤ、パンクしてた。絶望。

『…なんで、こう、こんな日に限って…』

...

..

私の家は幸い徒歩でも行こうと思えば行けるので、

自転車は諦めて全速力で走っていた。そのとき、

「…あれ、村山さん？」

『………三ツ谷、くん』

「すげー偶然だね。おはよ」

なんで、なんでなんで、

なんでこんな日に限って〜〜〜！？！？！？

恨む！神様恨む！

なんでこんな頭ボサボサで寝起きの顔のときに、
大好きな三ツ谷くんに朝イチで会うの？

朝たまたま会ったのなんて初めてなのに…！

急いで髪を手櫛で整え、呼吸を整える

やだ、もう、汗かいててすごく恥ずかしい…

「村山さん、いつも早いのにこんな時間珍しいね」

『う、うん…っ、三ツ谷くんも、』

「妹が全然起きなくて、朝手こずってたんだよね」

何そのエピソード…！可愛さマックス！

三ツ谷くんがお兄さんしている姿想像してるだけで、
ご飯三杯いけちゃいますよメシうますぎる！

「村山さん、すげー汗。ちょっとそのまま」

『！？！！』

え。ええ、え？？？？？？

何故か、三ツ谷くんのハンカチが私の額に、…え？

『み、みみみ三ツ谷くん』

「女の子ってあまり顔とか触られたくないと思うんだけど、…ごめんな」

『……ﾎﾞﾝｯ』

ーーー村山がショートしてしまったので、状況を説明しよう。

三ツ谷は村山の汗かいている額を彼のハンカチで拭き、
そして、乱れた髪を彼の手で優しく直しているところだ。

彼の兄貴属性が功を奏して(？)、見事村山は思考停止状態に。

「ん。これで完璧」

『み、三ツ谷、くん、』

「さっきの姿も可愛かったけど、もっと可愛くなった」

『〜〜〜〜…っ！』

極めつけの頭ポンポンに、村山は再度ショートした。

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