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彼女の日課 ページ13

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ある日の放課後



部活に行ったり廊下を歩くほかの生徒を横切って、
オレはある場所へと足を進めている


"彼女"に会いにいくために。










『…あっ、一虎くん!』

「Aちゃん。今日もここにいたんだね」

『うん!ここだとよく見えるから』







ニコニコと、窓の外を見るAちゃん

その視線の先は、ミシンをいじっているアイツ


空き教室のここは、一階の家庭科室がよく見える

Aちゃんは毎日ここに来て、
飽きることなく、ずっと家庭科室を見つめている



オレは、そんなAちゃんの隣の席に座って
ぼんやりと時間を過ごすことが多い





「ほんと、毎日飽きないよね」

『飽きないよ〜、すごく楽しそうなんだもん!』

「・・Aちゃんも、」

『ん?』

「Aちゃんも、楽しそう」

『ええ?そうかなあ〜』




そうだよ。

Aちゃんは、誰にでも優しい。

少年院に入ってたオレにも、
怖がることなく笑いかけてくれるし。



・・けど、三ツ谷を見る目はトクベツ。

熱が篭ってて、愛おしいものを見る瞳。

オレには、一度たりとも向けられたことない、その瞳。





『…でも、確かに楽しいかも』

「やっぱり」

『うん。放課後の三ツ谷くんをゆっくり見れる場所ここしかないし、それに、』

「?」

『一虎くんも、よく遊びに来てくれるしね!』

「………へえ、」





ずるい。反則。レッドカード。

敵わないなあ、本当に。

三ツ谷のことが好きなのに、期待してしまう。


昔のオレなら力ずくでも奪ってた。

けど、…純粋なAちゃんを前にしたらできなかった。





「オレらしくねー…」

『?』




Aちゃんの前では、違う人間みたいだ。





放課後、三ツ谷を見ている彼女の日課。

そんな彼女の隣で過ごすことが、
いつしかオレの日課にもなっている。








...






羽宮 一虎

高校2年生。2年F組。
放課後、Aの隣で過ごすことが日課。
中学生の頃、少年院にいた経験がある。
親とは関係があまり良くなく、一人暮らししている。

長所: ルックスが良い
短所: 血気が盛んで、サイコパス











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一虎くんの設定、変更してこちらにしました!

真一郎くんのこと殴って少年院にはいたけれど、
真一郎くんは実は無事で死んでいないことにします。

誰も死んでいない世界線です。

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ねこみや(プロフ) - めちゃめちゃてえてえくて好きです、、、😭!!!、、! (7月8日 15時) (レス) @page13 id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そら | 作成日時:2023年6月9日 20時

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