好きです、三ツ谷くん！ (ページ1)

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誰もが目を惹くあの子は、ページ1

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私の親友は、美人で可愛い。

「あ、村山さんだ」

「今日も可愛いよなあ」

淡い茶色のゆるくてふわふわな髪の毛
白くてニキビや毛穴一つない陶器のような肌
綺麗なヘーゼルの瞳に長くて上向きの睫毛
チークしたかのようなピンク色の頬
血色がいい林檎のような唇
華奢で細いのに、豊満なボディ

誰から見ても、めちゃくちゃ可愛い。

私の親友は、モテる。

「村山さん、A組の青木くんに告白されたらしいよ」

「ええ、私狙ってたのにぃ」

「村山さんには適わないよね」

ただ廊下を歩くだけで、みんな私の親友に釘付け。

告白なんて毎日のようにされているし、
毎朝靴箱の中にはラブレターでパンパンだし。

間違いなく、学年…いや学校一モテている。

私の親友は、性格までいい。

『おばあちゃん助けてたら遅刻しちゃった』

人が困っていると放っておけずすぐ声掛けて
逆に自分が損してしまうところもあるし。

『こういうの嫌いじゃないからさ』

みんながやりたがらない仕事を積極的に引き受けるし。

目を奪われるほど、可愛いでしょう？

息を飲むほど、美しいでしょう？

一ただ、彼女には欠点が一つだけある。

「Aちゃん、またやってるよ」

「毎日懲りないね」

「三ツ谷くん、格好いいもんね～」

『おはよう、三ツ谷くん！今日も格好いいね！』

「はは、ありがと。村山サン」

とある男の子のことが好きすぎるあまり、

少しだけ(？)暴走チックなところだ。

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