世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ10)

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カントー地方　№9 ページ10

「じゃあな！」と走り去ったグリーン。嵐のような彼に、レッドとAは顔を見合わせた

Aは苦笑いした後、タウンマップを広げる

『じゃあ、ジムバッチ集めに、ニビシティに行こっか！』

レッド「うん」

inニビシティ

険しい道を進み、やっとニビシティに着いた二人

『やっとだよ～…道険しすぎ。どうなってんの』

「はぁ」と少しため息をついたA。レッドは心配そうに顔をのぞき込むが「大丈夫」と言った

その後、ポケモンセンターで回復をしてからジムの前まで来たレッドとA

『ジムリーダーは…タケシさん？“強くて硬い石の男”つまり、いわタイプの使い手ってことね』

レッド「入るよ」

自動ドアを開けて入り、審判らしき人に話しかける。すると、何とも情熱的な返しが来た

「おっす！ポケモンチャンピョンを目指してみないか？俺はトレーナーじゃない
　しかし、勝つためにばっちりアドバイスできるぜ！」

『アドバイス？』

「おう！な…！一緒にポケモンチャンピョン目指そうぜ！」

これは「はい」と返事をした方がよいのだろうか？レッドとAは顔を見合わせ頷き合う

「『はい』」

肯定の返事をし、待ち構えていたキャンプボーイを倒し、タケシの前まで到着する

…途中、Aを見て頬を染めた奴は、もれなくレッドの睨みが待っていた

部屋の奥で堂々と待ち構えていたタケシ

重々しく口を開いた瞬間、手に持っていたのは大量の花束だった

タケシ「おお～！麗しいお姉さん！自分、タケシと言います。どうか自分とd(((」

レッド「……」

『ははは……(レッドの必殺技になって来たな。その睨み)』

花束を持って、Aの前に立膝をついたタケシ

確かにAは年齢の割には大人びた顔をしているが、初対面でデートの誘いをするのはいかがなものか

そもそもお前より年下だぞ、Aは

そんなタケシに、レッドは睨みを利かせ、誘われた本人は

鼻の下を伸ばし花束を差し出してくる謎の男に、これ以上ないくらい引いていた

『(この人がジムリーダーで本当に良かったのだろうか……？)』

それは誰もが思う疑問である。誰か答えてやれ(((