世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ8)

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カントー地方　№7 ページ8

レッドの想いに気付いたナナミは、幼い少女のようにはしゃぐ

当の本人は目元までかぶっていた帽子を、さらに深く被り顔を隠した

『グリーンに負けない？ジム戦のこと？？』

レッド「違う」

『？？？』

珍しくレッドが即否定したことに、Aは更に疑問を覚え、頭を抱える

それて、これからたくさんライバルが増えると予想しているレッドも顔を顰めた

＿＿＿＿＿＿＿

あれからナナミと別れ、またトキワシティへと来たレッドとA

少しの買い物を済ませ、22ばんどうろを進んでいると、向こうから歩いてきたのは、お馴染みグリーン

グリーン「あッ、レッド！A！お前ら一緒に行ってんのかよ！？」

レッド「…そうだけど」

グリーン「ずr((…んん゛」

「ずりーぞ！」と言いかけたのを咳払いで誤魔化すグリーン。さすがツンデレリーグ優勝候補……
と言うより優勝者だ←

そんな幼馴染を半目で見つめるA。やめてやれ。可哀想だから(((

グリーン「それよりレッド！ポケモンリーグに行くのか？やめとけ！」

『…？何でレッドだけ？』

グリーン「だってAはリーグに挑戦するつもりないだろ？」

『あるわけないじゃん』

即答したAから視線を外し、グリーンは挑戦的な目でレッドを見つめる

グリーン「お前どうせバッチ持ってねーだろ？見張りのおっさんが通してくれねーよ！
　 …それよりさぁ！お前のポケモン、少しは強くなったかよ？
　俺が見てやるぜ！」

そういって突き出したモンスターボール

グリーンの申し込みに、レッドは帽子のツバを掴み、頷いた

『バトル始まるのか～…アブソル。私達は離れるよ』

アブ「ホルワッ！」

Aが後ろへ下がった瞬間、グリーンはポッポを、同じくレッドもポッポを繰り出した

バトル見学に、フシギダネをボールから出したAは、ふと思う

『(私達はリーグの下見に行こうとしてた。で、その途中、グリーンがリーグの方向から走ってきた
　つまりだ。グリーンはリーグに行こうとして、見張りの人に門払いされたってこと？)』

察しが良い訳でもないAがこのことに気付けたのは、グリーンと幼馴染だからこそだろう

Aは、楽しそうにバトルをするグリーンを、また半目で見つめた

『あんなにえらそーにしといて、自分も追い払われたんかい』

アブ「グル？」

フシギ「ダネ？」