世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ7)

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カントー地方　№6 ページ7

オーキドは熱く3人に語り続ける

オーキド「さあ、3人とも。早速出発してくれい！これはポケモンの歴史に残る偉大な仕事じゃー！」

『熱意が凄いな…』

そんなオーキドに、闘志を燃やされたのか、グリーンは高らかに宣言した

グリーン「よーし、じいさん！全部俺に任せな！レッド！残念だか、お前の出番は全くねーぜ！」

『うっわ。フラグ立てたよ。そのまま回収されちまえ』

レッド「A…」

グリーン「そうだ！姉ちゃんからタウンマップを借りていこう！レッドには借さないように
　姉ちゃんに言っておくから、俺んちへ来ても無駄だからな！」

「じゃーな！」と言って、颯爽と研究所を後にした

……さて、お気付きだろうか。グリーンは先ほどまでの会話にAの名前を出していない
つまり、「Aの出番はあるし、姉ちゃんにタウンマップ借りろよ！」と言っているのである

何とも回りくどい。グリーンらしい伝え方である。これに気付いたレッドは、グリーンに睨みを利かせていたとか

レッド「……僕たちも行こう」

『分かった(やべぇ。レッドがグリーンにキレてる。オーラが半端ない)』

基本的に、親しい相手以外には言葉ではなく、オーラで伝えるレッド。長年一緒にいたAは
レッドの声や、表情の変化、オーラの喜怒哀楽を感じ取ることができる

つまり、今のレッドは幼馴染のAまでもが圧倒されるような怒りのオーラを放っているのである

『取り合えず、ナナミさんとこ行ってみよっか』

レッド「うん」

いつものようにカチャリと扉を開ければ、リビングの椅子に座っているナナミ

二人に気付くと、パッと笑顔になりこちらへ寄ってきた

『ナナミさん！』

ナナミ「Aちゃん！レッド君！オーキドのおじいちゃん、お仕事頼んだって？大変ねー
　これあげるから使って」

渡されたのは目的のタウンマップ

ナナミ「自分のいる場所や、町の名前が知りたいとき、タウンマップを使うといいわよ」

『有り難う！』

ナナミ「Aちゃん、なんて可愛いの！お礼なんていいのよ！いつでもいらっしゃい！」

そういってわしゃわしゃとAの頭を撫でるナナミ。レッドはまた不機嫌オーラを放っている

それに気づいたナナミは「まあ！」と両手で頬を包んだ

ナナミ「頑張ってねレッド君！グリーンなんかに負けちゃ駄目よ！」

レッド「……はい」