世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ45)

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カントー地方　№40 ページ45

オーキドが抱えているイーブイは、母のユノに預け

面倒を見てもらうように頼んだポケモンだ

『私はママに預けておいたはずですよ？』

オーキド「じゃがな、イーブイはAが旅に出た途端、落ち着きがなくなって
　暴れてしまっているそうなんじゃ。イーブイはお前といた方が楽しいのじゃろう」

イブ「イッブイ！！」

イーブイはオーキドの指摘を肯定するようにAの胸に飛び込む

その顔はとても嬉しそうだった

オーキド「イーブイは暴れたかいもあって、強くなっている。旅に連れて行っってみたらどうだ？」

『……そうですね。そうしよっか！』

イブ「イブイブ！！」

Aはイーブイを抱えたまま、ポケットからモンスターボールを取り出す

『一緒に行こうか、イーブイ』

イブ「イッブ！」

Aがイーブイの額にボールを当てると、ボールは勝ちッと音を立ててイーブイを迎え入れた

昔、怪我をしてマサラタウンの茂みに倒れこんでいたイーブイ

アブソルの次に家族となった、アブソルにとっては妹的存在の仲間入りは嬉しようで

アブソルは飛び跳ねて喜んでいた

オーキド「それでは、引き続き旅を楽しむんじゃぞ！」

『有り難う博士！』

レッド「、良かったね」

『うんうん！』

思いがけぬ旅仲間の登場に驚いたものの、これからもっと楽しくなりそうだと

この先の旅に胸を躍らせているAだった

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‣翌日

ポケモンセンターを出たAとレッドは、街で一際目立つ“ポケモンタワー”を目指している

『でっっっか。見上げてたら首捥げるよこれ』

レッド「……“ここはポケモンのれいはいとうポケモンタワー”」

『入る？』

レッド「うん」

タワーの中に足を踏み入れ、右奥にあった階段を登ると

ポケモンの名前が書かれた石碑が迷路のように並んでいた

『あれ？グリーンじゃん』

グリーン「おう！レッドにA！こんな所へ何しに来たんだよ？お前達のポケモン死んだのか？」

『……実は…』

グリーン「え、？マジで？？」

Aが俯いて悲しそうな顔をしていると、グリーンは焦った声を出す

気付け初恋拗らせバカ。どう考えても演技だろ

『うっそで～す！』

グリーン「はぁ！？何すんだよ！しんぱいぃぃ……」

『え～？心配してくれたんだぁ？？』