世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ42)

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カントー地方　№38 ページ42

in ハナダシティ

ハナダシティに着くと、二人は早速ミラクル・サイクルを探し始めた

町中をキョロキョロ歩いていると、何やら自転車が大量に止められた建物が見える

レッド「……A、あれ…」

『ん～…？“くさむらもどうくつもスイスイ！ミラクル・サイクル”…ここだ！』

ピカ「ピカチュウ！」

アブ「ソル！」

アブソルとハイタッチ(？)としたAに続き、レッドも店の中に入った

中に入ると、そこには部屋中に綺麗な自転車が並べてある

『あの、これ…』

レッド「、…」

二人がレジに立っていた店員に引換券を提示すると、店員は驚いたように声を上げた

「あー、それは…！自転車引換券！…分かりました！ささっ、これをどうぞ！」

ニコニコの笑顔で店員が奥から取り出したのは、綺麗な自転車二台

二人は自転車を受け取ると店を後にし、早速自転車に乗り込んだ

『次の行先は“イワヤマトンネル”だったよね？』

レッド「うん、」

『自転車で行かない！？楽しそうじゃん！』

レッド「いいよ」

Aがキラキラした目で見るとレッドは一瞬目が眩むが、流石は幼馴染

いつものポーカーフェイスで持ちこたえた

『レッツゴー！』

＿＿＿＿＿

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＿＿

“10ばんどうろ”を通り向け、今いるのはイワヤマトンネル

シオンタウンへの回り道だ。二人は自転車を降り、トンネル内へと入っていく

自転車はどうしたのかって？そんなのバッグと言う名の四次元ポケットにしまいましたよ

『待て待て待て！！真っ暗なんて聞いてないよｯｯ！！！無理無理無理助けてレッド！！』

レッド「………落ち着いて」

お前も落ち着けレッド。間が長いぞ←

スーパーマサラ人の三人がまだ幼い頃、肝試しをしていたのだが

あまりの恐怖に、Aはそれ以降暗い所に入ると情緒不安定になってしまうのだ

Aに急に抱き着かれたレッドの心臓は破裂寸前

レッド「A、フラッシュあるから…」

『そうだ！アブソル、フラッシュｯｯ』

レッド「ピカチュウ、フラッシュ」

ピカ「ピカ！」

アブ「ホルワ！！」

Aは涙目でアブソルに叫ぶ形で指示し、レッドは逆に冷静になって来た

しかし、心肺停止5秒前なのは変わらない

二匹が同時にフラッシュをすると、途端に周りは明るくなり道が見えてきた

Aはレッドから離れ、胸を撫でおろした

『死ぬかと思った……』