世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ38)

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カントー地方　№34 ページ38

ジムバトルは当然レッドの勝利

ジムバッジを受け取ったレッドの頬は、心なしか緩んでいた

マチス「次はそこのキュート・ガール！かかってくるネ！」

『じゃあ、遠慮なく勝たせてもらいますよ！…行くよ、ロコン！』

ボールから飛び出したのはロコン。一方、マチスが繰り出したのはビリリダマだ

『ロコン、ひのこ！』

ロコン「コォンｯｯ！！」

マチス「なかなかの威力だネ。でも、ユーではミーに勝てないネ！！ビリリダマ、でんげきは！！」

でんげきはは避けることの出来ない技。それに、生まれて初めてのバトルであるロコンは

いくら攻撃力がバケモノ並みでも、苦痛に顔を歪めた

マチス「まだまだ行くネ！ビリリダマ、ソニックブーム！」

『避けてでんこうせっかｯｯ！！』

ロコン「コン……ｯｯ」

ロコンはAの指示通りに避け、着地したと同時にでんこうせっかで突っ込む

バトルのコツをつかんできたロコン。Aの指示にも素早く動けている

『最後だよ！ロコン、かえんほうしゃｯｯ！！』

ロコン「コオオォォンｯｯｯｯ！！！！」

バカでかい“かえんほうしゃ”でビリリダマを戦闘不能にしたロコン

初めてのバトルにして、初めての勝利である

『良かったよ、ロコン。交代』

ロコン「コンッ！」

マチス「…やるのネ……でも、ミーは二度も負けないのネ！！」

次にマチスが繰り出したのはピカチュウ。好戦的なのか、彼の体には電気が走っていた

『出番だよ、アブソルｯ！！』

アブ「グルルッ……！」

今まであまり戦えてなかったアブソル。全身の毛を震わせ、アブソルを威嚇している

『行くよアブソル！シャドーボールｯｯ！！』

アブ「グルル……ホルワｯｯ！！」

新しく覚えたシャドーボールでピカチュウに一撃を与えたアブソル

ここで、アブソルの特性“きょううん”が発動され、ピカチュウの急所にあたり、戦闘不能となった

マチス「運も味方……凄いのネ！」

『まだまだこれからですよ！！』

アブ「シャーｯｯ！！」

フシギソウがバトルに参加できないことに、心の中で謝りながらも警戒心は緩めない

マチス「これで最後なのネ！…ライチュウ！！」

『進化系…気を緩めないで行くよ、アブソル！』

アブ「ホルワッ！」

進化系のライチュウ。進化しては一筋縄ではいかない

Aとアブソルは警戒心をMaxにした