世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ34)

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カントー地方　№30 ページ34

『レッド……』

「嫌だね！返すわけねーだろ！」

レッド「……そう…」

レッドはおもむろに手を前に出し、一言だけ呟いた

レッド「ピカチュウ、10まんボルト」

ピカ「ビィガァ……ヂュゥ゛ーーｯｯ！！」

ピカチュウは赤い頬をさらに赤くして、今までより何倍も強い10まんボルトを下っ端の手前に落とす

怯んだ下っ端は腕からロコンから手を放し尻餅をついた

無表情に、しかし、黒曜石の様な瞳には怒りを滲ませて相棒に指示を出すその姿は
とても頼もしく、格好良かった

「分かった！ロコンも盗んだものも返す！！」

『ロコンッ…』

ロコン「コンッ！」

レッドは下っ端が返した技マシンを拾い上げ、着いた砂埃を払う

Aはロコンを抱いて立ち上がると、被っていた帽子をレッドに渡した

『はい……有り難う、レッド』

レッド「、うん」

ピカ「ピカチュウ！」

ロコン「コォン！！」

レッドは帽子を受け取り小さく微笑むと、また民家の中に入っていく

それを、Aはゆっくりとした足取りで追いかけた

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『あの、』

「あぁ、さっきのお嬢ちゃん達か。庭で大きな雷の音がしたけど、大丈夫だったか？」

男性の心配した声に「大丈夫ですよ」と返し、技マシンを男性に渡す

『これ、盗られたって言ってたマシンです』

「おぉ、取り返してくれたのか！有り難うな！……けど、」

「『…？』」

「これは君たちにあげるよ」

唐突な発言に、レッドとAは目を丸くした

しかし、男性は何ともないというふうに話を続ける

「取り返してくれたお礼だ。それに、犯人を追っ払ってくれたんだろ？受け取ってくれ」

『あ、有り難うございます……』

何だか腑に落ちないまま、二人は次の街であるクチバシティのポケモンセンターへと戻っていった

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短くてごめんなさい！

‣注意：レッド落ちじゃないよ！オチ未定だよ！！