世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ32)

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カントー地方　№28 ページ32

レッドの鋭い観察力に、Aは感心しながらも閃く

『あの穴を通れば…！』

レッド「、うん。ロケット団、いるかも…」

『レッド天才！！』

ピカ「ピカチュウ！！」

顔を輝かせてロコンとアブソルの頭をわしゃわしゃと撫でるA

そのマイナスイオン漂う光景に(主にAに)思わず頬が緩むレッド

『よぉーし！そうと決まれば突撃だ！！』

アブ「ホルワ―ッ！！」

レッド「行こうか」

もう一度民家の中に入り、今度は大穴が開いている壁を通り抜ける二人

そこには予想通りロケット団がいた。周りをキョロキョロして警戒しているようだ

下っ端はレッドとAを見つけると、目を見開いた

「あ、こら！人ん家の庭入るなよ！」

『いやいやいや、アンタこそ何でここ居んのよ』

「え、俺？……ただの通りすがりだ。ぜーんぜん怪しくないよ！」

レッド「、沈黙長い…」

『ホントだよ、嘘下手か。黒ずくめの服ってところでもう怪しいし』

嘘を見破られて凄く顔が引きつる下っ端。お前それでも悪党か？？？

Aは服にデカデカとプリントされた“R”で、この前見たロケット団だと確信

『そこまで嘘つくなら、証拠出すために手荷物検査させてもらうよ！！』

「な、何だよ急に！？」

『問答無用ｯｯ！！』

Aは容赦なくバトルを始める。勿論ロコンはレッドの近くにいるように言い聞かせた

『行くよ、フシギソウ！』

フシギ「ソウソウ！！」

「ﾁｯ……行け！ワンリキー！！」

フシギソウも楽しい旅を邪魔されてキレているようで、怒りマークが頭に浮かんでいる

『フシギソウ、どくのこなっ！』

フシギ「ソウｯｯ」

相手のワンリキーは、どうやらスピード自体はあまり速くないようで、あっさりどく状態に陥る

下っ端は「何で避けないんだ！」と地団駄を踏んでいた

Aはそんなの関係なしに攻撃していく

『フシギソウ、はっぱカッターで終わらせて』

フシギ「ソウ…」

Aはワンリキーも下っ端なんぞの指示に従いたくはないだろうと思い、一撃必殺で終わらせた

「何だと……い、行け！スリープ！！」

諦めの悪い下っ端に、少しの苛立ちを覚えるA

「スリープ、“さいみんじゅつ”だ！！」

フシギ「ソウッ！？」

さいみんじゅつを避けるタイミングを見失い、眠気と格闘するフシギソウ

Aは少しため息をついた