世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ21)

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カントー地方　№18 ページ21

次の日の朝、レッドとAはポケモンセンターを出ると

ゴールデンボールブリッジに向かって歩き始めた

『よーしっ！向かってきたトレーナーは、全員フルボッコだーッ！！』

アブ「ソブッ！！」

レッド「……やろう」

ピカ「ピカチュウッ！！」

両手を上げて物騒な宣言をしている馬鹿なAと、それに元気よく返事をするアブソル

プラスで目つきがギラギラのレッド(バトル馬鹿)と、ピカチュウ(バトル狂)

アブソルは、今のところ常識の範囲内なのでセーフ。他はアウト。バトル馬鹿()

『いっくぞーーッ！！』

アブ「ほるわーーッ！！！」

さあ！ブリッジに足を踏み入れる＿＿＿＿ことはできなかった

ブリッジの向こうから、幼馴染達にクソデカ感情を持っている(特にA)グリーンが走って来たからだ

グリーン「よう！レッド、A！てか、A声デカすぎねぇ？ブリッジの端まで聞こえたぞ」

『ならいいじゃん！私達が今からぶっ飛ばしに行くぞっていう合図的な！』

アブ「ぐるる！」

イーブイ「イッブ…」

ニコニコの笑顔なのに対して、グリーンと相棒のイーブイは呆れ顔だ

が、イーブイはAが元気そうで少し嬉しいのである。尻尾がブンブン振られている

グリーンはレッドに視線を移すといつものように挑発した

グリーン「というより、二人ともこんなとこウロチョロしてたのか！
　俺なんか強いの凄いの色々捕まえちゃって、絶好調だぜ！」

『(グリーンって、性格と相棒のギャップが凄いんだよな～……)』

それな()生意気小僧に可愛いイーブイって、ギャップがエグいわ

そのうちに、グリーンはまたレッドにバトルを挑んでいた

グリーン「レッドはなんか捕まえた？見せてみろよ！」

『毎回毎回バトル挑むの何なんだッ！！』

少し怒り気味のAは、後ろに下がりバトルを観戦する

アブソルと顔を見合わせると、何かを思い出したようにカバンを漁りだした

『君も見てみる？バトル。二人とも楽しそうでしょ？私の自慢の幼馴染』

アブ「ソブ！」

そういって取り出したのは、ポケモンの卵

Aは生暖かい小さな卵を、落とさないように抱え、一緒にバトルを観戦した

＿＿＿＿Aは気づいていない。卵が小さく発光していることに