世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ3)

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カントー地方　№2 ページ3

後ろを振り向くと、そこにいたのはもう一人の幼馴染、グリーンだ

レッド「グリーン」

『オーキド博士居ないの？マジか～。ならもっとゆっくり来ればよかったね、アブソル』

自身の足元にお行儀よく座っているアブソルに、笑顔で問いかけると「ソブルッ！」
と返事が返ってくる

そんな二人に、グリーンは頭を横に振った

グリーン「絶対やめとけ。アブソルはまだしも、お前は100％寝坊する」

『いやいや、さすがに大丈夫でしょ』

グリーン「とか言って昔、旅行のとk((」

アブ「ホルワッ！！」

Aをいじめるなとでもいうかのようにアブソルはグリーンを威嚇する

二人がギャーギャー言い合っていると、研究所のドアがガチャリと開いた
入って来たのはオーキドとレッドだ

オーキド「何じゃ、また二人は喧嘩しているのか？」

『いや、グリーンが虐めてくるんですよ！』

グリーン「おい！ありもしねーこと言ってんじゃねぇ！」

『虐めてきたでしょーよ！ね、アブソル！』

アブ「ソブッ！」

アブソルが肯定するように頷くと、Aは『ほらー！』とグリーンを見る

また言い合いをしそうな二人を、オーキドは宥めた

オーキド「さあ、レッド。早速じゃが、お前に3匹のポケモンの中から、1匹だけやろう！」

グリーン「あッ、ずるい！じーさん、俺にもくれよ！」

オーキド「慌てるな、グリーン。お前も好きなものをとれ。勿論Aもな！」

『え…？でも、私にはアブソルがいるし…』

オーキド「手持ちのポケモンは、全部で6匹持てる。だから大丈夫じゃ！」

Aはチラリとアブソルを見やるが、アブソルは仲間が増えることが嬉しいのか、期待の眼差しを注いでいた

Aはそんなアブソルを見て、決意したのかポケモンを選び始めた

『レッドはどの子にする？』

レッド「まだ決めてない。Aは？」

『私は二人が選んでからにする』

グリーン「最後でいいのかよ？」

『余り物には福があるって言うでしょ。残った子が私の第二のポケモン』

Aは一歩引いて二人が選ぶのを待った。二人は真剣に考えている

ここにあるモンスターボールに入っているのは、トレーナの最初のポケモンとなる子達だ

たねポケモンのフシギダネ

とかげポケモンのヒトカゲ

かめのこポケモンのゼニガメ

誰にするのかな～とAが眺めていると、レッドが一つのモンスターボールを手に取った