世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ20)

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カントー地方　№17 ページ20

少年は真っ青な顔をして「カセキどうぞ…」と、道とカセキを譲る。可哀そうに

レッド達の不穏な空気を知っていながら、そちらを見ないAは、もはや達人()

二つのカセキの前に来た二人は、かがんでどちらにするか決めている

『どっちにする？こうらのカセキか、かいのカセキか……』

レッド「………こうら」

『こうらね。OK！』

こうらを大切にポケットにしまうと、後ろから先ほどの少年がおずおずと歩み寄ってきた

そして、ゆっくりともう一方のカセキを手に取ると、蚊のような声でぼそぼそと喋る

「そ、それじゃ、これは僕の物で……」

『はい！すみません。一つ貰ってしまって…』

「い、いえ！いいんです。…あの、この話聞いたことあります？」

『んぇ？？』

「ここから凄く遠いけど、グレンタウンにポケモン研究所があって、カセキを蘇らせる研究もしてるらしいんです」

少年の話に、Aは『ほぇ～』を驚いた(？)返事をする

話し終わると、少年は物凄いで帰ってしまった。それを見て、Aは半目になる

『レッド達が脅かすから、めっちゃビビってたじゃん。どうすんのさ』

レッド「………………アイツが悪い」

ピカ「…………ピカ」

『いつもより間が長いぞ。間が』

やれやれと肩をすくめてため息をこぼすA。いつからこんなに過保護になったのだろうかと

思い出してみても、何もわからないAだった

『と・り・あ・え・ず！！先に進んでポケモンセンターにレッツゴー！』

ピカ「ピカチュウ！！」

拳を突き上げて気合いを入れるA

ピカチュウもそれに元気良く返事をし、仲良くオツキミやまを突き進んだ

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『やっと出られた！オツキミやまの中身が迷路過ぎる……』

ピカ「ピカチュ～……」

『何でレッドはピンピンしてんのさ！』

レッド「何でだろ…？」

オツキミやまを脱出し、4ばんどうろに出た二人と一匹。ハナダシティはすぐそこだ

しかし、今はもう夕方。出来れば早くポケモンセンターに着きたい

『よ～し！アブソル、まだまだいけるよね！！』

アブ「ホルワッ！」

Aの相棒、アブソルは元気が有り余っている

その後、アブソルの活躍もあり、予定より早くハナダシティに着いた二人は

ポケモンセンターで素早く眠りについた

＿＿＿＿＿＿＿Aの寝ている背後では、卵が揺れ動いている