世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ13)

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カントー地方　№11 ページ13

“まるくなる”で、防御を上げたタケシ

『(だったら…)フシギダネ、やどりぎのタネ！』

フシギ「ダネダネッ！」

やどりぎのタネを植えられたイシツブテ。少しずつ、少しずつ、体力が減らされ、フシギダネは

回復していく。タケシはイシツブテに指示を出した

タケシ「イシツブテ、たいあたり！」

『避けてッ！』

テンポよく繰り広げられるバトルに、会場にいた全員が釘付けになる

そんな中でも、イシツブテの体力は削られていく

当然、攻撃を受けてきたフシギダネも体力が減っていった

『戻って、フシギダネ』

フシギ「ダネ…」

フシギダネを休ませた方が良いと判断したAは、一度ボールに戻す

次に出したのは、相棒のアブソルだ

森などで、野生のポケモンと沢山戦ってきたアブソルは、さすがはオスと言ったところだろうか

戦闘狂になりかけている

『まだまだ行くよ！アブソル、“かげぶんしん”でイシツブテの周りを走って！』

アブ「ソブッ！」

タケシ「なんだとッ！？」

Aの指示に答え、アブソルはイシツブテも周りをグルグルと回る

誰が本体だか分からないイシツブテは、本物を見定めようとして目を回している

『(隙ができた…！)今だよアブソル！“でんこうせっか”で突っ込んでッ』

アブ「ホルワ…ッ！」

大量のかげぶんしんがイシツブテに激突。勢いで砂煙が上がり、煙が晴れると

イシツブテは目を回して戦闘不能状態だった。そこで審判の声が上がる

「イシツブテ、戦闘不能！」

『アブソル流石！このまま行くよ！』

アブ「グルッ」

Aが両手を上げて喜ぶと、アブソルは振り向き同じように飛び跳ねた

楽しそうに微笑むタケシは、次のポケモンを繰り出す

タケシ「行くぞ！イワークッ」

繰り出したイワークはまさかの大きさ。Aの2倍以上はあるのではないだろうか

Aとアブソルはその大きさに圧倒され、言葉が出なかった

タケシ「イワーク、“しめつける”だ！」

アブ「グルァ…ッ！」

『ッアブソル…ッ！！』

イワークのしめつけるに捕まってしまったアブソル。そこで初めて、Aは焦った

Aはたくさんの思考を巡らせる

『(どうしよう…どうしよう…ッ！どうすればアブソルを助けられる？早くしないとッ)』

アブ「ホア゛…ッ」

アブソルは、カクリと頭を倒し、戦闘不能になってしまった