世界の果てまで。【カントー地方編】 (ページ12)

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カントー地方　№10 ページ12

レッドの睨みに怯んだタケシは、咳ばらいをし、気を取り直した

タケシ「俺は、ニビポケモンジムリーダーのタケシ！俺の硬い意思は、俺のポケモンにも表れる
　硬くて我慢強い！そう、使うのはいわタイプばっかりだ！」

自信満々に宣言すると、今度は高笑いをする。忙しい奴だな(((

タケシ「負けると分かってて戦うか！ポケモントレーナーの性(さが)だな！
　いいだろう、かかってこい！」

タケシはモンスターボールを見せつけた。レッドもボールを出し、構える

『よっし！アブソル、フシギダネ。私達はレッドを応援するよ！』

アブ「ホルワッ！」

フシギ「ダネッ！」

＿＿＿＿＿＿

結果は皆さんご存じ、レッドの勝利

初のジム戦を勝利で飾り、バッチを貰ったレッドは、薄く笑っていた

『次は私達だね！がんばろっ！』

レッド「頑張れ…」

『勿論！』

Aは最初のモンスターボールを手に持ち、待ち構えているタケシを挑戦的に見つめる

タケシ「さあ！お嬢さんもやるんだな！」

『はい！…というより、さっきから勘違いしてると思うんですけど、私タケシさんより年下ですよ』

タケシ「……なにっ！？」

Aの指摘に、盛大にずっこけたタケシ。今更過ぎるだろ

そんなタケシを半目で見つめるA。タケシは紛らわすようにボールを手に持った

タケシ「と、とりあえず…いくぞ！」

『はい！』

始まった試合。Aにとってはこれが初めての対人バトルだ

Aはボールを投げ、ポケモンを繰り出す

『いくよ、フシギダネ！』

繰り出したのは、博士に貰った新人用ポケモンのフシギダネ

一方、タケシが繰り出したのはイシツブテだ

相性的にはAの方が有利だが、そう簡単にはいかないだろう。先手を打ったのはA

『フシギダネ、なきごえッ！』

フシギ「ダネッ！」

Aが指示を出すと、フシギダネは耳を塞ぎたくなるような、金切り声を出した

なきごえの効果で、相手の攻撃威力が下がる。だが、タケシも負けてはいない

タケシ「イシツブテ、“まるくなる”だ！」

イシツブテの“まるくなる”の効果で、防御力が上がったイシツブテ

攻撃が落ちたなら、守れば良い。そういう事だろう

さあ、ここからどうなるのか。まだまだ経験の浅いAは、タケシに勝てるのか。お楽しみに