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決闘の裏側 ページ3

俺達が旅支度をし始めてから五日が、たった。
ドワーフである土帝のアースが短剣などの武器や、調理器具を見繕ってくれ、エルフの風帝、ウィンが、森での迷子にならない方法や、食すことの出来る山菜などを教えてくれた。
お礼と言ってはなんだが、俺は主に値段交渉などをし、資金を浮かせた。お互い持ちつ持たれつの関係は、こんなところでも役に立つのだ。



「他に何か必要だったりするかな?」
「う〜んそうね…調味料とかはあったら便利かもしれないわね。」
俺達は皇帝閣下より容量無制限の、アイテムバッグを貰っているため本来たいして必要のないものを持つことも出来る。
調味料を買うために、商人街にきた俺達にふと噂話が耳に入ってきた。


「なぁ知ってるか?炎帝がまた金を払わずに商品をほとんど全て持ってたそうだ。」
「国から補償が出るとはいっても、赤字確定だしな。」
「全く…他の魔帝様達を見習って欲しいぜ。」
「何故神はあんなやつにS適性を与えたのか不思議で仕方ないな。」




と、いった噂話である。商人の情報には、信憑性がとてもあるため、俺達はそろってため息を出してしまった。
今回俺達は正式な任務とのことで皇帝閣下より賜ったマントを着けることを義務づけられている。
炎帝は膝裏近くまである紅蓮のような赤いマントに留め具には純度の高い炎の魔石を使用している。
風帝は他と違い機動力を削がぬために腰ぐらいまでしかないが、まるで風を具現化したような薄緑のマントにこれまた留め具には純度の高い風の魔石を使用している。
土帝は大地のような明るい茶色のようなマントをしている。もちろん留め具は純度の高い土の魔石である。
もちろん水帝の俺のマントは海のような深い青に留め具は純度の高い水の魔石を使用している。そのため、普段から力を示すようにマントを着けている炎帝とは違い俺達も今回はしっかりと認識されている。



「失礼します。商人の方々。」
「おぉ!これはこれは。水帝様に風帝様。土帝様までどうなさいましたか。」
「我らの同士がそなたたちに大変迷惑をかけてしまったようで誠に申し訳ない。これはほんのお詫びではあるがぜひ受け取って欲しい。」
といって俺達はお互いの資金から金貨300枚をそれぞれ、合計900枚を手渡した。
最初こそ渋ってはいたがやはり商人。最終的には受け取って貰えた。
そしてその事がどんどんと広まり、俺達の行いは広く知れ渡り、そして炎帝は、何も売って貰えなくなり、腹いせに決闘を挑んできた。

決闘………?→←魔帝



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設定タグ:異世界 , 水魔法 , 水帝   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:鏡花水月の幻想 | 作成日時:2020年4月29日 12時

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