検索窓
今日:22 hit、昨日:77 hit、合計:1,085,868 hit

25話 ページ31

「実際問題、最強(これ)がこうなわけだけど…どうなるの?」



魂を持つ手とは逆の手で五条を指す。


単なる疑問。
呪術師最強が勝てない相手に、呪術界はどう対応するのか。



「確かに、五条で勝てないなら他の呪術師が束になっても無駄だろうな」

「正直私もびっくりしてるよ」



無限があるから私の呪術も一切通らないのかと思っていた。



「どうやら死神は想像以上に強いみたいだ……あんま使わないほうがいいかな」



魂を弄る真人と違い、死神は魂を狩る。

五条に効いたのなら誰にでも使えるだろう。


ナナミンは私を見て溜息をついた。



「……はぁ。報告はします。
…どう考えても、国家レベルの問題になるでしょうけど」

「でしょうね」

「ですが、少なくとも私はもう貴方のことを攻撃しません。命を救っていただいた恩を仇で返すような人間ではないつもりです」

「あの場では攻撃してきたクセに!!」



…でも、それなら結果オーライだ。
口には出さないが、多分ナナミンも私に敵意が無いってことを分かってくれたんだと思う。

多少空気が柔らかくなった気がした。



「手数の多い君を本当に祓おうと思ったら、それこそアイツを引っ張り出して五分五分だろうな」



家入さんが、書類をまとめる手を止めて五条を見た。

当の五条は死んでいる。



「アイツって?」



海外の術師とか?

しかし家入さんから語られたのは、予想外の人物。



「夏油っていう呪詛師がいるんだ。アイツは強いよ」

「げとッ……」



思わぬ名前に驚いてしまったのを、コホンと軽く咳払いで誤魔化す。



「その人は五条より強いの?
ていうか、呪詛師なら敵じゃん?」



いつも通りしらを切る。



「いや、五条の方が強いね。
…夏油の話、コイツ(五条)にはするなよ」

「ふーん? よく分かんないけど、分かった」



するわけない。
もともと夏油は自力で探すつもりだったんだから。

でもそうだ。
この人たちなら知っているんじゃないか?



「私は忙しいから、後は七海と話してくれ」



と言って家入さんが退出してしまったので、前のベッドに横たわるナナミンに目を向けた。



「その夏油って人はどこにいんの?」



推しに会えることを期待して。

26話→←24話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (638 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1493人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

翡翠(プロフ) - まるめんさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです (9月9日 16時) (レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)
まるめん - 夢主イメージイラストうますぎません???お話も面白いです (9月9日 15時) (レス) @page19 id: 17d5d6def1 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» コメントありがとうございますm(_ _)mすみません、その作品は存じ上げないですね…! (2022年4月20日 15時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第二王子 - 青龍、玄武、白虎、朱雀って「異世界で神獣にハメられました。」で見たぁ! (2022年4月20日 0時) (レス) @page33 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ノアさん» コメントありがとうございますm(_ _)m一日一話がんばります! (2021年12月27日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翡翠 | 作成日時:2021年11月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。