第四話 ページ6
ちら、と部屋の中を覗きながら歩いているが、誰がいるわけでもなくとても静かだ。
しかし漫画で見るより全てが大きく見える。
宝石達からはこんな風に見えていたのかと思うと、少しわくわくしてきた。
時系列はどのくらいだろう。
今はまだジェードしか見ていないため、どのあたりなのか検討もつかない。
また、少しずつ歩を進めていると、どこからか大きな音が聞こえてきた。
巨大ななにかが落ちてきたような。
＿＿時系列が分かったかもしれない。
今のは大きな貝殻が落ちてきた音ではないか。
だとすると、先生は瞑想中だったはず。
ひとまず、音のした方へ向かう。
私が着いた頃には、既にフォスが飲み込まれていた。
物陰から見る。
ボルツとダイヤモンド。
二人が貝殻に蹴りをいれる。
………………
水に落ちた貝殻、もといナメクジがフォスだろうという結果に落ち着いたようだ。
四人と、ダイヤが持つナメクジがこちらに向かってくる。隠れるのも限界があるな。
「＿＿歩けるのか？」
頷いておく。
ダイヤ属の二人とユークレースとは初対面だ。
「言葉も理解しているのか。
言ってなかったな 私はジェードだ」
「こいつが夜見つかったとかいう」
「私たちと何か違うわ」
「目が覚めたのね」
「こっちがボルツで、ダイヤ。そしてユークレース」
とりあえず、お辞儀をする。
これから四人はルチルのもとへ向かうはずだ。
「悪いが 先生は瞑想中だ。ひとまず着いてきてくれ」
…………………
ジェードとボルツ、ユークは一旦ルチルにナメクジを預けるらしい。
「先生が起きるまで 部屋に戻っていてくれるか？」
ジェードにはそう言われたが大人しく戻るつもりはない。
ダイヤに着いていくことにした。
………………
「ま このままでいんじゃね？」
「でもやっぱり戻してあげなきゃ」
「存在感としては大して変わらない気もしますが……」
「それよりおまえ噂の新入りだろ？」
………………
「フォス 人気ないのねえ…」
あれやこれやといろんな宝石のもとを回ったダイヤだが、フォスの人望の無さ故にヒントは得られなかったようだ。
どちらかというと私の方に注目が集まっていた。
それでも、諦めずに訊いて回るらしい。
………………
ダイヤが寝てしまった。
さすがにこの時間まで戻らなかったら怒られるだろうか。
もうすこし外を見て回りたいが。
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翡翠(プロフ) - おうるさん» コメントありがとうございます。更新が遅くて申し訳ないです…。励みになります。 (2019年11月19日 19時) (
レス) id: 845110876f (このIDを非表示/違反報告)
おうる(プロフ) - めっっっっちゃこの作品好きです!!!!!更新頑張ってください!!(*^^*) (2019年11月19日 18時) (レス) id: 3d90f48b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2019年8月14日 2時
