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練習 ページ19

鋭く光る剣に呪力を籠める。



夜蛾学長から借りた戦闘用呪骸を目で捉えて。




剣をひたすらに振り続ける。





「はぁーっ、はぁーっ......」





駄目、こんなんじゃ駄目。



まだまだ強くなれる。こんなんじゃ呪霊なんて祓えない。




これまで私は自分を過大評価しすぎていた。



でも実際は自分よりも強い呪術師なんて何人もいて、私はただの1級呪術師にすぎない。




もっと速く、もっと確実に剣を振って.......





「お前、まーた練習してんのか?」



「毎日毎日よく懲りずに出来るよな。高専に入学してから年中無休じゃねえか」





呪骸の動きが止まるスイッチのような物を押して、真希はこっちに近づいてくる。



キンキンに冷えたスポドリを投げて渡された。





「年中無休じゃないとやってられないよ。強くなれない」



「....やっぱり、母親の仇か?」



「それもあるよ。でも、他にもあるの」



「他....?」





首を傾げてこっちを見てくる真希。



剣を鞘に納めて、近くにあるベンチに腰掛けた。





「うん。憂太に勝ちたいんだ、私」



「憂太が強かったおかげで、私は正しい道に戻れた。

強さって、肉体的だけじゃなくなにか特別な力があると思うの」



「だから憂太に勝ちたい。

勝って、生かしといて良かったって思ってほしい」





憂太は、従わせるために私を生かした。



どういう気持ちでその選択肢を与えたのか、私にもまだよくわからない。




でも折角なら、生かしておいてよかった、これからも生かしておく価値があるって思ってほしい。





「そうか....なるほどな」



「お前なら出来る。努力家で勤勉で、人のために心を燃やすことのできるお前なら」





私を見て笑いかけてくれる真希の顔がどうにもかっこいい。



可愛いのにイケメンなんだよな、この子。





「なあ、一つ聞きたいことあるんだがいいか?」



「ん?どうしたの?」



「Aにとって憂太って....一体どんな存在なんだ?」

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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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しろりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!憂太くんの夢主ちゃんへの過保護っぷりが…ドキドキしました…夢主ちゃん…これからは怪我に気を付けてほしいな…憂太くんとお幸せに!☺💞 (4月30日 19時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
cloudy1_11(プロフ) - 読んでると顔が◜𖥦◝ヌフフってなっちゃいます!(謎) (1月22日 20時) (レス) @page22 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - とっても良いお話ですね!夢主ちゃんが…憂太くんと関わる事で…どう変わっていくか楽しみです!☺ (12月31日 11時) (レス) @page17 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - スター作者おめでとうございます!これからも応援し続けたいと思います。 (12月25日 7時) (レス) @page17 id: 48af94a731 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 初めまして、作品めちゃくちゃ面白いです!こんな私がいつのも変ですがこれからも作品作りしてくれると嬉しいです( *´꒳`* ) (12月13日 18時) (レス) @page7 id: 81b5ea6727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年12月10日 13時

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