呪い ページ17
「五条先生っていつもさっきみたいに生徒から軽くあしらわれてるの？」
黙々と私の腕を引っ張り、高専の周りを散歩する憂太に話しかける。
「んー、そうだね。基本みんな馬鹿にしたりしてるかな」
「まあ、僕がさっきみたいに軽くあしらうのは滅多にないけど」
「.....？じゃあなんで.....」
「だって都合の悪いこと言われそうになったんだもん」
はぁ、とため息をつく。
なんだか子供っぽい表情で拗ねる憂太が新鮮で、無意識に笑ってしまっていた。
「あ、Aちゃんが笑った」
「笑ったは笑ったけど....そんなおかしい？」
「いやいや、そうじゃなくて。何気にAちゃんが笑ってるの初めて見たなって」
「え、嘘。そうだっけ？」
「うん。ちょっとは高専に慣れてくれた、ってことかな」
確かに、ちょっと前までは警戒心とか緊張でガチガチになっていたはずなのに。
今はそれもだいぶ和らいで、自然に息が吸えるようになった。
私の表情筋が緩んだのも、そういうことなのかもしれない。
「......可愛い」
「......え？」
「いや、なんでもないよ」
ぽんぽん、と頭を優しく撫でられる。
「.....なんでそんなに子供扱いするの」
「んー、Aちゃんが僕に負けちゃった弱い子だからかな」
「負けたって.....僅差だったでしょ」
「でも負けたってことに変わりはないよね」
「うぐ......次は勝つからね、絶対」
そんなことを得意げに言ったはいいものの、実は乙骨憂太は特級呪術師である。
私は一応1級呪術師として認められているらしい。
勝てるかと言われると.....正直難しいような気もする。
「僕はあの時殺さなかったからいいけどさ、もしあれが呪霊だったらAちゃん死んでたよ？」
「駄目だからね。もう二度と負けちゃ」
「君は僕に従わなきゃいけないんだから。そのためにちゃんと生きて。死なないで」
呪いのような言葉を吐かれる。
死なないで、なんて、呪術師に言われても約束なんか出来っこないのに。
彼の言葉には従わなきゃいけないから、私は死んじゃいけない。
「うん、分かった」
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しろりん(プロフ) - 完結おめでとうございます！憂太くんの夢主ちゃんへの過保護っぷりが…ドキドキしました…夢主ちゃん…これからは怪我に気を付けてほしいな…憂太くんとお幸せに！☺💞 (4月30日 19時) (
レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
cloudy1_11(プロフ) - 読んでると顔が◜𖥦◝ﾇﾌﾌってなっちゃいます！（謎） (1月22日 20時) (レス) @page22 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - とっても良いお話ですね！夢主ちゃんが…憂太くんと関わる事で…どう変わっていくか楽しみです！☺ (12月31日 11時) (レス) @page17 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - スター作者おめでとうございます！これからも応援し続けたいと思います。 (12月25日 7時) (レス) @page17 id: 48af94a731 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 初めまして、作品めちゃくちゃ面白いです！こんな私がいつのも変ですがこれからも作品作りしてくれると嬉しいです( *´꒳`* ) (12月13日 18時) (レス) @page7 id: 81b5ea6727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碓氷エマ
| 作成日時：2023年12月10日 13時
