ドS彼氏な激重先輩【乙骨憂太】

理由 ページ6

「.......うわ、来たわね激重センパイ」



「お疲れ様です。乙骨先輩」



「えー、先輩教えてくれねえのー？」





ごめんね、企業秘密なんだ。と乙骨先輩は言う。



今さっき任務をこなしてきたとは思えないような表情の余裕さ。




.....相変わらず私の口を覆い続けるその手をがぶりと噛んでやった。





「いでっ、」



「なんか平然と現れてますけど私怒ってますからね！？

いや普通に全問正解だったじゃないですか！なんなんですか2問ミスって！」



「んー、何のこと？」



「何のことじゃないですよ！」





分かんないなぁ、なんて笑いながら、私の噛んだ部分の手をペロッと舐める乙骨先輩。





「.....あ、Aちゃんの味がする」



「ちょ、ちゃんと話聞いてますか！？」





駄目だこれ。ちゃんと話に応じてくれそうにない。



みんながいる前だから詳しく問い詰めることも出来ないし.....





「え、何してるの？」



「ちゃんと話に応じてくれるまで場所変えて問い詰めるんです」



「みんなちょーっと待っててね。少ししたら戻ってくるから」





はいはいお幸せにー、なんて野次飛ばしてくる2人のことは気にしないことにした。



乙骨先輩の腕を引いて、私の部屋に無理やり連れ込む。





「ここならちゃんと話ができますね、乙骨先輩？」



「どうしてわざわざ嘘なんかついたんですか。別にそういう気分なら言えばいいのに」





その言葉を聞いて、はぁ、とため息をつく乙骨先輩。





「だってAちゃん、他の人にバレるのが嫌っていう理由で首に跡つけられるの嫌がるじゃん」



「.....僕、その真っ白な首筋を見ると思うんだ。

あー、僕の跡でいっぱいにしてぐちゃぐちゃにしてやりたいって」





首についた絆創膏を撫でられる。





「それに.....僕知ってるんだよ」



「日常生活で困るから拒んでるだけで、

本当はAちゃんも首に跡つけられるのがたまらなく好きってこと」



「.....っ、！」



「首に跡をつける時、Aちゃんはいつも目をきゅっと瞑るんだ。

そしてしばらくしたら大きく目を開ける」



「....その瞳がどうしようもなく快楽に溺れてる。もっと欲しいって、僕に訴えかけてくる」



「そんなの1回見ちゃったら.....また付けたいって思うでしょ？」

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