ドS彼氏な激重先輩【乙骨憂太】

襲撃 ページ37

「え.....？これ、どういうことですか.....？」





周りを見渡すと、野薔薇に虎杖、そして伏黒までもが私と同じように先輩に押し倒されていた。





「驚かせちゃってごめんね。

真希さんが、不意に1年生のみんなを襲ったら反応できるのか知りたいって言ってたから....」



「お前ら本当にダメダメだ。

構えたところまではいいが、相手の気配感じ取って攻撃出来なかったら意味ねえだろ」



「まあ、呪力のない真希相手だった恵はちょっと不利だったような気もするけどな」



「別にいいんだよ恵は。一番歴長えんだし」





もっといい反撃期待してたんだけどなー、と真希さん達はため息を漏らす。





「でも.....扉の近くに感じた呪力は先輩のじゃなかったですよ....？」



「ああ、あれは学園長から借りた呪骸だよ」



「呪骸？そこまで準備して私達のこと襲撃したんですか....！？」



「それほど真希さんはみんなのこと気にかけてるってことじゃないかな」





確かに襲撃するっていうのはぶっ飛んでるけど、学べたことはあった。



まず、虎杖の方に集中しすぎて周りを警戒できていなかったこと。



そして、相手が呪霊じゃなく人間ということに気づけなかったこと。




.....正直、今回一番良くなかったのは私だ。



乙骨先輩という、呪力の塊みたいな人間の気配を察知できなかった。



その点では私が一番有利だったはずなのに。





「先輩、もっかいやりましょーよ！次は絶対俺達が勝つから！」



「おかか」



「えー！？なんで！？」



「棘は早くパーティーがしたいんだろｗ」





狗巻先輩のお腹の音が部屋中に鳴り響く。



ほらな、とパンダ先輩は笑っていた。





「ま、棘もこんなんだし出前は消費しなきゃなんねえし....続きはまた今度な」



「ほらお前ら席着けー。今夜は食べるぞ」

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