ドS彼氏な激重先輩【乙骨憂太】

お菓子パーティー ページ4

「え、このお菓子買ってきたの誰？俺これめっちゃ好きなんだけど」



「感謝しなさい。私が選んだ極上品よ」



「ナイス釘崎！！ほら伏黒も食べようぜ！」





共有スペースに戻ると、すでにお菓子パーティーが開催されていた。



課題終わってから行くとは言ったものの、まさかもう始まってしまっているとは。




おいでー、と手招きされて席に座る。





「.....なんか今日のAテンション低いわね。なんかあった？」



「いや.....うん......乙骨先輩に騙された......」



「騙された？まーたなんかされたわけ？」



「.....まあ、色々」





.....だって普通に全問正解だったじゃん！



別にそういうことしたい気分なら素直に言えばいいのに！！




しかもわざわざ教室でって......



もし誰かに見られてたらどうするつもりだったの.....？





「あ、もしかしてその首の絆創膏と関係あったりする？」





虎杖は何故か興味津々に身を乗り出してくる。



そして私の首にあった絆創膏をベリっと剥がした。





「え、ちょ、何して.....！？」



「.......え？普通にやばくねこの色」



「想像の3倍以上だわ......」



「.....大丈夫か？痛みとかはないのか？これ.....」





同期3人に跡を見られて心配される私。



恥ずかしさでいっぱいになって顔がどんどん熱くなっていく。




.....何この状況。私可哀想じゃない？





「.....コンシーラー貸す？絆創膏だと隠してる感出る気がしない？」



「試したんだよ.....コンシーラーも......でも駄目だった」



「まあ.....その色じゃ消えないか」



「でも、そんな激重な先輩のこと好きなAもAだよな」



「重すぎて耐えられないーとはならないわけ？」





さらっと新しい絆創膏を私の首に張りながら虎杖は私に聞く。





「うーん、寧ろ逆かも」



「......逆？」



「なんか行動で表されたほうが安心するっていうか、

いやまあ分かるところに跡付けられたりするのは困るけど......」



「そういうことされること自体は、普通に嬉しい」



「......意外とそういうところあるよな。Aって」



「先輩に埋もれてて分かりづらいけど普通にあんたも重いわよね」



「え！？」





さーて続きしましょ、と3人共お菓子を頬張り始める。



え.....私そんな重い？それ乙骨先輩だけじゃないの？

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