お仕置き ページ9
「Aちゃんがここに縛られてる限りは、どう頑張っても僕のことしか見れない。
僕の作ったご飯を食べて、僕の買ってきた服を着て、僕と一緒の時を過ごして」
「Aちゃんが僕の色に染まるんだ。誰にも汚されることなく」
「それって、すごく素敵なことだと思わない?」
やっぱり、乙骨くんは弱い。
私の興味が乙骨くん以外にいくのが怖くて、どうしようもなくて、こんなことしてる。
.....多分、誰よりも不安でたまらないんだ。
私のことが好きなのに、弱くて私を信じてくれない。
「.....さて、と。逃げるなって言ったのに逃げようとしたAちゃん」
「お仕置きがまだだったね」
「お、お仕置き.....っ、?」
「当たり前でしょ。僕からの言いつけを破ったんだから」
「逃げようとしたらこうなるってこと、体に焼き付けてあげる」
なんとかして逃げようとしても、鎖が絡まって思うように進めない。
「.....大丈夫だよ。そんな酷いことしないから」
両腕を掴まれて、片手で押さえつけられた。
「次はないからね」
首筋を力強く噛まれる。
思った数倍痛くて、両目にうっすらと涙が浮かんだ。
「い゛〜〜〜〜っ!?」
少し滲み出た赤色の血液をすくい取るように綺麗に舐められる。
ビリビリと痛む首筋を指でなぞると、痛々しいほどにボコボコとした跡が残っていた。
......痛い。
乙骨くんにこんな傷つけられたの、人生で初めてだ。
「はぁっ、はぁっ........」
「ほら、ちゃんと鏡見て。僕の歯型がAちゃんの首にしっかり残ってる」
「これ見る度に思い出してよ。君は僕だけのものだ.....って」
「次逃げようとしたら、もっと酷いことするから」
やっと腕が解放される。
あまりに力強かったせいか、掴まれた部分が赤くなっていた。
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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!!完結おめでとう御座います。狂愛、ヤンデレや特にかん,なんきん系本当に大好きで尚且つストーリーも良くて、ストルック?と言いますか、ただ好きで自己的に戻ってくる凄く良かったです!!他作品も読ませて頂きます!是からも応援しております (3月9日 21時) (レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
金糖の少女 - ェッ、ヤダ乙骨パイセン閉じ込めてくださ(絶命)え、めちゃめちゃ言葉の言い回しすきです、言葉のチョイス神ってますか?神ってますね(自己完結)特に最初のつま先から頭のてっぺん〜ってところほんと読んでて天才か?ってなりました! (1月8日 21時) (レス) @page1 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷エマ(プロフ) - 匿名さん» 返信遅くなってすみません...!プリ小説では活動してないです!良ければ作品の方教えていただいてもよろしいですか...? (8月27日 20時) (レス) id: 63021b120b (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すみません、主様ってプリ小説でも活動してますか?プリ小説の方でこの小説と似たようなお話があったので連絡させて頂きました。最後になりましたがこのお話とても好きです応援してます (8月21日 15時) (レス) id: 9346b68fad (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - やけに私の好みどストライクだなぁと思ったら、「病みと最凶は紙一重」の作者様....!!どおりで!あぁもう好きです!!!!生きる糧です!!ありがとうございます!ありがとうございます! (2023年2月5日 19時) (レス) id: 9a5127d1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年1月16日 19時