【名探偵コナン】僕と彼女が息た道 《始まりの物語編 Part.2》

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寤side



失敗で終わった実験。


子供たちはこうなるのが分かっていたのか、スイカをもう一つ買ってきていたらしく


家の中でレジャーシートを引くと三人で仲良くスイカ割りをし始めた。


寤「最初からこれで良かったんじゃない？」


コナン「そう言うなよ。」


博士「ガーン」


寤「え、ごめん」


子供たちが割ったスイカを貰って、庭に座ると食べ始める。


寤「うんま。博士！めちゃくちゃ美味しいよ！このスイカ！」


博士「おぉ、それはよかった！」


でも私が1つ食べてる間に元太なんか3つとか食べちゃうんだろうなぁ。


寤「美味しい？美味しいかぁ。」


私の座るそばでは機械で失敗した時のスイカに集まるアリがいた。


アリもすごいね。こんな直ぐ食べに来るなんてさ。


寤「鼻がいいのかなぁ。」


コナン「アリは触覚を使って餌を探すんだよ。」


新ちゃんは新しいスイカを乗せたお皿を持って隣に座る。


食べながらアリの蘊蓄を話し始める、新ちゃんの持ってきたお皿には2つスイカがあった。


コナン「アリは力もあって」


寤「スイカ……」


コナン「ん。1つずつ持ってけって。灰原が」


寤「てっきり子供たちが食べるもんだと」


コナン「あいつらも遠慮してんだよ。お前と初めて会ったから。」


寤「……そっか。小学一年生でもそんなこと出来るんだね。」


コナン「小一なめんなよ。」


寤「あい。パイセン。」


子供たちと新ちゃんが仲良さそうだから、輪に入ることを遠慮してたけど、


思っているより歓迎されていたようで自分が立てた隔たりを申し訳なく思った。



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