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Aside
A「29!?」
「声が大きいですよ」
びっくりしすぎて立ち上がった私を見て、眉を下げ笑った。
A「す、すみません。29には見えなかったもので……」
ベンチに座り直すと、紅茶を1口飲む。
A「じゃあ、私はいくつに見えます?」
「うーん、彼と引越しで離れ離れになってしまったと言っても、社会人になってもありゆる事ですからねぇ。」
また顎に当てると口角を上げる。
「しかし、この辺りでその格好ということ学生さんでしょう。この近くに会社は少ないですから。
僕のことをお兄さんと言うことから割と年が離れてる……。先程貴方が言った25歳よりは下ですね。」
A「へへ」
「17歳の高校2年生。……どうです?合ってますか?」
A「合ってます。すごい!」
手を叩くと優しく笑った。
きっと会社じゃあイケメンって有名なんだろうなぁ。
「夜にこんな所で危ないですから、家まで送ります。」
A「え、いいですよ。大丈夫です」
「僕のこと疑ってます?」
いいお兄さんなのはわかるけど、家までってなると、少し……
A「疑っては無いですけど、家知られるの怖いですから。」
「僕、探偵やってるんです。」
A「探偵さん?……だから、年齢も分かっちゃうんですね」
「秘密は必ず守りますよ。ゆびきりげんまんしますか?」
A「へへ、ゆびきりげんまんして近くまで送って貰おうかなぁ」
「はい。」
優しいお兄さんはゆびきりげんまんをすると私の歩幅に合わせて歩き、家の近くまで送ってくれた。
。
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藍梨 - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!続き頑張ってください、応援しています! (2021年8月22日 15時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 彼女ちゃも、新一ことも心配しているし、大切な恋人だし、マジで、彼女ちゃが小さくなちゃたあ、続きが楽しみです (2020年10月31日 21時) (レス) id: de686f9f84 (このIDを非表示/違反報告)
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