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Aside。
キャンプに行くのに服を買おうとデパートに来た。
お店を回って良さげな長ズボンを探す。
キャンプって言ったら虫に刺されないように長ズボンが必要でしょ?
うーんと悩みながら見ていると、私の隣に女の人が立った。
A「すみません。」
この人も見たかったんだなと横にズレると、深い帽子を被った女の人は口を開く。
「少し一緒に来てちょうだい」
金髪を靡かせ、ヒールの音を鳴らす。
真っ赤に塗られた唇と、独特な香水の匂い。
この前の人だとすぐに分かった。
言われた通りついて行くとデパートの外に出る。
どこまで行くんだろうと思いながら追うけど、元々本当に私に言ってたのかと不安になった。
やっと止まったと思ったら、そこは薄暗い路地。
A「あの……私に話しかけました?」
「えぇ、あなたよ。」
A「何か御用ですか?」
「黒ずくめの男の事を調べてるってね」
……なぜ知っているんだ。やっぱりあの後安室さんに……。
いいや、でも安室さんの口が軽いわけがない。
A「それが何でしょう?」
「やめておきなさい。貴方が追えるような相手じゃないわ。」
A「……知ってるんですか?その黒ずくめの男の人を。」
追えるような相手じゃないイコール、知ってると踏んだ私は彼女に言う。
。
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藍梨 - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!続き頑張ってください、応援しています! (2021年8月22日 15時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 彼女ちゃも、新一ことも心配しているし、大切な恋人だし、マジで、彼女ちゃが小さくなちゃたあ、続きが楽しみです (2020年10月31日 21時) (レス) id: de686f9f84 (このIDを非表示/違反報告)
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