二人で奏でる恋物語 (ページ4)

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確かに、最近引っ越し業者の人がいたな、と思い返す
(春休み、ぐーたらしていたから顔は見ていない)

楓｢俺、お父さんが単身赴任になったから、お母さんの実家に住むことになったんだよね」

お母さん、専業主婦だし
と付け加えながら、説明してくれた

｢そうだったんだ、めっちゃびっくりした～」

楓｢笑、俺も。じゃあな」

｢うん笑、バイバイ」

私達はそれぞれの家に帰った

家に帰ると、夜ご飯が準備されていて、お母さんと妹は先に食べ始めていた(お父さんはまだ仕事)

私はさっきの驚きが収まらず、食べながら今日のことを沢山話した

妹に軽くあしらわれつつ、話し続けていたら

母｢良かったね」

と穏やかな笑顔でお母さんに笑いかけられた

私はがっくりとしながらまた食べ始めた

私の家族はいつもこんな感じだ

次の日は、楓くんに会えるかな、という淡い期待をしながら家を出た

楓｢｢あっ｣｣

会えてしまった

何でこんなに嬉しいんだろう

楓｢おはよ」

｢おはよ～」

何となく一緒に学校に行く、という雰囲気があり、私達は一緒に歩き始めた

それからは世間話をしたり、楽器について話したりしてとっても楽しかった

優｢香里～おは、、よ」

あっ！優と一緒に行くこと忘れてた

楓｢あっ、じゃあ。また部活で」

｢あっ」優｢いいよ！一緒に行こ」

楓｢｢えっ、、｣｣

優は人見知りで嫌かな、と思っていたのに

優｢ほら、行こうよ」

｢う、うん」

このことがきっかけで私達は、毎朝三人で登校するようになった