二人で奏でる恋物語 (ページ3)

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部活からの帰り道、私は優と一緒に帰っていた

色々な部活の人が同時に帰るので、狭い道はぎゅうぎゅうになっていた

優｢あれ？あの人、パーカッションの人じゃない？」

優が話の途中でそう言った

もしかしたら､あの男の子かも､､､

と思い探してみたが、見つからない

優｢あっ、香里の家の方に向かったよ」

｢本当！じゃあ私ここで！バイバイ」

つい急いで男の子に駆け寄った

｢あっ、あの！」

私は元々大きな声を更に大きくして、呼びかけた

そしたら、前にいた男の子はびっくりしたように後ろを振り返った

私は男の子の横に移動した

だけど話すことが分からなくて、少しの沈黙が出来てしまった

｢あっ、えっと、、今日パーカッションのところにいたよね！」

そういえば名前分からないな、と思いながら返事を待つ

楓｢う、うん。そうだけど」

｢あっ、ごめんね。私、松岡香里。トランペットしてるんだ」

楓｢あっ、吹部の人か。俺、坂井楓。最近引っ越してきたから、あんまり顔覚えてなくて、、」

申し訳なさそうに顔を下に向ける

街灯に照らされた横顔がとても綺麗で、胸が高鳴った

｢､､､あっ。大丈夫だよ、急に声かけたのは私だし」

そんな話をしていたら、私の家の前に着いてしまった

｢私の家、ここなんだ。バイバイ」

私は家を指差しながら、足を止めた

楓｢えっ、マジ。俺ん家ここ」

｢えっ、、」

そこは私の家の目の前だった