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もうひとつの理由 ページ5

花side

私はいじめられてただけではなく、親から虐待を受けていた。

感情があったときは痛い痛いの繰り返し。私は恵まれなかった。

そのうち私は独りの時、こう呟くようになった。

『キライ、キライミンナダイッキライ』

きっとこう呟くようになった時からだろう。私が感情を失い始めたのは。

『ヨノナカニイイヒトナンテ、ドコニモイナインダ』

私は狂っていたのだろう。いじめられてたせいで、虐待を受けていたせいで。

嫌い嫌い嫌い。親なんて消えてしまえ。

そう思うようになった。

数日後、親は消え去った。ひとつの手紙を残して。

「花へ。

 今まで虐待をしていた。因みに今かいているのはお母さんなんだけど、

 本当は虐待なんてしたくなかったの。お父さんに脅されて私も虐待に参加したの。

 花。許してもらえなくたっていい。私を呪ってもいい。ただこれだけは言わせて?

ごめんなさい。そしてお幸せに。

 母より」

お母さん.....確かにお母さんは無理して笑っていた。

お父さんは素で笑っていた。お母さん。私は_____





_____お母さんのことを信じます。そして、お母さんを許します。

絶対幸せになるから.....それまで待っててください。

_____そして、お母さんがいなくなった悲しみ。いじめを受けていた苦しみ。







_____そして、私は感情を失いました。

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作者名: | 作成日時:2018年2月15日 0時

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