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ああ、終わってしまった。
受け入れていたはずだったのに、もう未練なんてないはずだったのに、俺の目からはあふれるように涙がこぼれてきた。
悲しい、なんかで表せない。
今までなぜ立っていられてか疑うほど足には力が入らなかった。
崩れ落ちるようにして俺は座り込んだ。
今、すべてが終わってしまった。
だけど……だけど、俺は新しい希望も見つけられたんだ。
「…もう…もう、終わっちゃったんだな。」
俺以上に涙を流しているなかむがいう。
「うん。…終わったんだ。」
「ねぇ、なかむ…俺たちもきっとこれから頑張るみんなみたいに一歩踏み出してみない？」
あぁ…希望へ向かうために、頑張るためになかむと話すのはいつぶりだろうか。
俺たちが話す内容は大抵今をしのぐための内容だった。
隣にいる彼も同じこと思ったっぽく、これまでにないくらい明るい声でうなずいてくれた。
ぶるーく、シャークん、スマイル、きりやん、A、俺たちは頑張るよ。
きっとこれからたくさん大変なことが起こるのはわかっている。
だけどそれが今の俺たちを止める理由にはならない。
俺の隣にいるなかむは幸せそうに眼を閉じていた。
お城にいるみんなはきっと知らない。
お城に行く前のなかむがどれほど自分の殻にこもっていたか。
笑うことを知らないくらい無表情の顔が動かなかったか。
なかむを変えたのは俺なんかじゃなくて、紛れもなくみんなのおかげなんだ。
ありがとう
ずっと言いたかったけどやっぱし最後まで言えなかった。
次に会ったときは絶対に言おう。
俺たちは決心した、今を戦う覚悟を決めた。
いつもなら嫌になってしまうけど、今日は少しの希望をもって階段を下りていく。
大丈夫、俺たちならできる。
【完】
続く
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鬼婆 - 金平糖さん» そうなんですか！WWすごい偶然ですね！ (2023年4月1日 8時) (
レス) id: 7a95b3124a (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - 初コメ失礼します！リアルのクラスでケンタッキーてあだ名で名前健太って人居るの奇跡(？) (2023年3月22日 18時) (レス) @page16 id: 4fd3a933d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬼婆 | 作成日時：2023年2月9日 17時
