【暗殺教室】アスピラスィオン【赤羽業】 (ページ7)

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暗殺７ページ7

「じゃあ…そろそろ教室に戻る？」

５限目が始まるチャイムが、あと３分くらいで鳴る。

その為、私は教室に戻ろうと彼に言った。

しかし彼は悠々としていた。

ふわっとなびく赤髪が綺麗だった。

「俺、今日はサボるから」

ふっと笑った。あの時の笑顔だ。

それに、今日は、と言うが…今日も、の間違いではないのか。

口には出さなかったが、それが少し面白かった。

「そっか、じゃあ先に行くね…。赤羽くん」

私が校舎の方へ向きを変える。

「あ…。ちょっと待って」

彼に呼び止められた。

「まだ何か聞きたいことあるの？」

そう聞き返すと、またあの笑顔だ。

今日はよく見るな、と感じた。

「いや、堅苦しいからさ…カルマでいいよ。みんなにもそう呼んでって言ってるし」

呼び方か…そっか、業って書いてカルマって読むんだったね。

「分かった。私のことも蒼波さんじゃなくて、Aでいいよ」

私も笑い返し、名前で呼ぶことを勧めた。

すると、一瞬だが、彼の頬が赤らみを帯びた気がした。

すぐに元の表情に戻った。

「おっけー」

軽くそう返事をすると、木陰の方へ向かい、寝そべった。

何だか猫のように自由気ままだと思った。

カルマくんを見届け、時計をちらっと見ると、あと１分で授業開始だったため

大急ぎで教室へ向かった。