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姉と同じ学校に通うと思ったのは
姉との関係を少しでも良くしたい、と思ったからかもしれないし
私の方が貴女より有名になれる、なんて考えていたからかもしれない
姉は生徒会に入り紅一点の逆ハーを築いているらしい
あーきっと愛されているんだろうな
私が押し付けられてる圧愛じゃなくて
キラキラした純愛なんだろうな
目元のしつけがなっていないのか
水分があふれ出そうとしてくる
こんなんじゃいけない、と目元を擦り、私は門をくぐった
┈┈┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『…あ』
姉だ、と声には出さなかった
廊下の真ん中だし、このまま無視してしまおうかと思ったけれど、姉が(正確には、隣にいた男性が)こちらに気づいたようなので挨拶をしようと近づく
『…久しぶり、姉さん』
「……A、」
「ここの高校、来たんだ」
「Aならもっといい高校行く思ったのに。」
困ったように見る姉の心が見据えて腹が立つ
お前が来るところじゃない、私の居場所を奪うな、と
遠まわしに言っているようだった
現に今、私を目が凄く冷たい
『……隣の方は?』
話題ずらしに聞くと、姉は少し顔を歪めながら 生徒会役員の、友達だと言った。
名前を教えてくれないあたり、仲良くさせる気がないのだろう
『…姉がいつもお世話になっております。』
そんなこと思ってないけど、と心の中で否定するも、相手には聞こえていない
「アッ、いや、花梨にはこちらがお世話になっているというか…」
きっと姉は信頼されている
(私とは違うなあ…)
『……そろそろ失礼しますね、またね姉さん』
「…えぇ」
にっこり微笑んでその場を去るも、心の中は姉のことでいっぱいだった
┈┈┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈┈┈┈┈┈
AA
顔よし、スタイルよし、学勉よし、運動神経よし、の完璧少女
かと思いきや本人は不満の人生を送っている
信頼できる友達が欲しい。
うまれかわりたい
家から出たいし、姉のようにになりたい
・
A花梨
Aの姉
親から愛されずも、信頼できる友達がいる
生徒会に入っており、紅一点の逆ハーを築いている
愛してくれる親が欲しい。
うまれかわりたい
家から出たいし、妹のようにになりたい
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作者名:サラ | 作成日時:2023年3月17日 19時