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大介さんがその場を去った後も、眠気が襲って来そうになくて煌々と照らす月を眺めていると



?「起きれたんだね。よかった。」




後ろから声がして咄嗟に振り返ると



『えっと、、、村上、、さん?』



村上「真都でいいよ。」



銀白の羽織を着た真都さんが立っていた。

黒髪だと思っていた髪の毛は月の光に照らされてところどころ銀色に光っているように見えた。
立っていると余計に大きく見える。



村上「どうしたの?こんなところに一人で。」


『、、、眠くなくて、、。』


村上「そっかぁ。怪我の具合はどう?」


『大丈夫です、』


村上「、、良かった。」



そう言うと立っていた真都さんは、隣にあぐらをかいて座ると



村上「一人で出て行こうとしてる?」


『、、っえ、』


村上「してるでしょ」


『、、、』




わたしがここに来なければ、彼らにとって平穏な1日で終わっていたかもしれない今日を、わたしが壊してしまった。この先もいつ追手がここまで来るかわからないし、彼らに関係があるなら尚更、わたしは危険因子でしか無いのに。




村上「多分だけど、ここを出て行ったとしても、大介や辰哉らへんが追いかけて連れ戻すと思うよ。」


『そんなこと、、』


村上「大介も辰哉も、自分の1番大切にしてた人に、君を重ねてるんじゃ無いかな。」


『、、妹さん、?』


村上「え?、あぁ、大介から聞いたの?」


『(頷く)』


村上「じゃあ、亡くなったことも聞いた?」


『はい。』


村上「そっか、、。」


『あの、、聞いてもいいかわからないんですけど、』


村上「ん?なに?」


『この都に、他にも妖憑きっていますか?』


村上「、、、いるんじゃないかな。」


『、、そうなんですか。』


村上「探すの?"九人の妖憑き"を。」


『、、はい。父の遺言なので。あとは、手紙も探しに行かないと、』


村上「そっか、でも、森はしばらくやめたほうがいいよ。」


『やっぱりそうですよね。』


村上「それに、この都で人探しをするにしても1番情報が集まるのはここだよ?出て行くには勿体無いんじゃ無いかなぁ」


『えっ?、、』



思わず真都さんを見るとばっちり目が合って驚いてしまうけど、わたしは目が離せなくなった。


真っ黒な黒目は縁がはっきりしていて、中心にいくにつれて色素は薄くなっている。その黒目にはうっすらと金色に光る不思議な模様が浮かんでいた。



村上「そろそろ寝ようかなぁ。」



真都さんはふわぁっと欠伸をすると、廊下をゆっくり歩いて行った。

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スヒョン(プロフ) - m.mさん» コメントありがとうございます!頑張って編集した甲斐がありました。お話も随時更新していくので読んでくださると嬉しいです! (9月7日 12時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
m.m - 今回の動画胸熱すぎました!何回もリピしてます!小説も動画も更新楽しみにしてます! (9月6日 20時) (レス) id: c7ba4a52f7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - くみさん» くみさんコメントありがとうございます😊少しずつみんなの過去が明らかになってくるので読んでいただけると嬉しいです。 (6月12日 15時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います!毎回楽しみに読ませて頂いております!皆さん悲しい過去を背負って生きてきたのですね。・゚・(ノ∀`)・゚・。 (6月11日 21時) (レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スヒョン | 作成日時:2023年6月8日 13時

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