「chance」 ページ28
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『ラウールside』
ラウール「はい、今日の課題と、授業のプリント」
『ありがとう』
翌日の学校終わり、学校の書類を椎名さんに渡したくて病院を訪れた。
念の為検査をすることになって、明日まで入院するらしかった。
『ごめんね、ラウールくん。心配かけて、』
ラウール「謝らないでよ、友達なんだから心配するのは当たり前。」
『、、ありがとう、』
ラウール「ねぇ、YouTubeさ、」
『うん、』
ラウール「次は何出すの？俺結構楽しみにしてるんだよね」
『えっと、、歌にしようかと思ってる。オーディションではボロボロだったし、、』
ラウール「え？そうなの？よく歌えてるような感じしたけど、」
『全然、、。緊張で口がうまく回らなくて、発音甘かったし、ちょっと、楽器も間違えたし、、』
ラウール「オーディションは誰でも緊張するよ。それでも合格したんだから凄いじゃん」
『、ありがとう』
ラウール「ねぇ、あのさ、」
『ん？』
ラウール「苗字さ、呼び捨てで、呼んでもいいかな？」
『え、』
ラウール「なんか、距離感あるんだよね、さん付けって。だから、もし、良ければなんだけど、、」
『あ、、うん、、もちろん、』
ちょっと戸惑って見えたけど、嬉しそうだった。
ラウール「椎名、、んー、しーな、、。なんかさ、外国の人の名前みたいじゃない？ラウールみたいな」
自分を指差してそう言うと、くすりと笑ってくれる。
『ほんとだねwかっこいいかも。』
ラウール「でしょ？w」
『うん』
ラウール「僕の事もラウールって呼んでいいよ。しいなと、らうーるで、」
『い、いいの？』
ラウール「うん！」
『ありがとう、』
なんだか前より、素直に笑顔を向けてくれる気がする。
それが、嬉しい。
『これから事務所？』
ラウール「うん」
『ごめんね、デビュー前で忙しい時期なのに』
ラウール「ううん。僕が好きでやってるからいいの」
『SnowManの皆さんも、、』
ラウール「みんな素敵な人でしょ。自慢のお兄ちゃんなんだ」
『そっか、、』
ラウール「やっぱり、グループが良かったって思う？」
『どうだろ、、でも、誰かがわたしと同じ目に遭うくらいなら、一人の方がいいかな、』
こんなに、優しいのに、、
ラウール「一人じゃないよ。僕も、SnowManのみんなも、椎名の味方だから。」
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年1月16日 23時
