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ユメミタ ページ11

『やっぱり…スグリ…』

カイリューから、スグリからの下克上が届いた
まぁ、単なる私への挑戦の希望である

学園に戻る前
スグリは髪を上げていたので色々と本気なのだと伺えた

四天王を倒したらチャンピオンに挑戦できる
というのはルールなので私もそろそろ帰らなければだろう

油断はしない…正真正銘、本気で行かせてもらう

━━━━━━━━━━━━
ブルーベリー学園

『………』

アオイ「あっ!Aー!」

ハルト「ちょっ」

『アオイ、ハルト!久しぶりだね!』

アオイ「これからスグリとの勝負でしょ?頑張って!」

ハルト「僕達はどっちも応援してるから!」

『うん、本気で行くよ!』

━━━NOside
バトルコート

スグリ「A、ようやく挑める…」

『うん』

アオイ「はわ…!遂に始まるよ!」

ハルト「そんなに乗り出してたら危ないよっっ」

『……あー、まずは四天王を退けたその実力、流石だね』

中々学園へ帰ってこないチャンピオンを初めて目にし
本人の華奢な見た目に驚く者達がざわめいた

その絶対王ならではの重圧に、誰しもが息を飲む
そもそもの話
チャンピオンに挑める名誉が大変珍しく、称賛に値した

それでも王の手持ち一匹に蹂躙され撃沈し
挑戦を諦める者は百人でもまだ足りない

敗者のみぞ知る噂───

──────────彼女はまるで相手をしていない──

──────ゴミを見る如き視線と声色で───────

──いつの間にか手持ちは全滅している─────と──

なので今回の挑戦者も相手にされないだろう、と
観客の殆どが考えていたが、その予想は裏切られた

『もう絶対に、私が負ける事は無いよ!』

明るく軽快に、心を奪われそうな程の美麗たる声を上げて
噂とは全く別人の様に笑うチャンピオンの姿があった

スグリ「俺だって…!Aを越える為にここまで来たんだ!必ず勝って、俺の強さ見せてやる!」

『…………駄目に決まってる…』

『その幻想、打ち砕け!ファイアロー!ペロリーム!』

スグリ「カイリュー!ニョロトノ!」

ニョロトノの特性、あめふらしで場に大雨が降り出した
出し勝ちはスグリに軍配が上がったと大勢が考えたが
それすらもチャンピオンは許さない

『ファイアロー、おいかぜ!』

『ペロリームはマジカルシャイン!』

スグリ「カイリューはペロリームにぼうふう!」

スグリ「ニョロトノ、はらだいこ!」

両者共、互角にやり会える
この奇跡のような対峙に観客は大喜びした

願事→←幻想



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作者名:リチトカ | 作成日時:2024年2月9日 16時

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