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校長先生 ページ3

あの事件があった以来保健室登校が始まった
私は何も言わなかった、何も言えなかった
もう、どうにでもなれ、と思い始めた
泣くことすら辞め、ただ無心で嘔吐袋に吐いていたそれだけだった
ある日、一人目の救世主が現れた

『あら、八乙女さん?』

そう、この学校の校長先生だったのだ

「…どうも、こんにちは」

私は完全にこの人も敵だと思いこんでいた
私はこの頃から人間不信で周りの人はすべて私の敵だと思いこんでいた

『まぁ…気持ち悪いの?大丈夫?』

「えぇ、大丈夫です」(お前のほうが気持ち悪い)

私はさっさとどっか行ってほしかった、人と話したくないっていうのが本音だったからだ

『そうなのね、無理しちゃだめよ?それに、なんだか痩せこけているわ…
ご飯ちゃんと食べているの?』

「…食べても味しないし、吐くのでいらないです」

『栄養失調で死んでしまうわよ?!』

「…別に、生きていたかったら食べてます」

『……そう…』

間接的に死にたいことを人に話したのはこの人が初めてだった

『そうなのね…、ごめんなさい…お節介よね…私はあなたの自由を優先するわ…』

そう言われながら頭を撫でられた

「…?!」

久しく頭なんて撫でられなかった、久しく私の意見を受け入れてもらえなかった

『あなたの人生なんだから、私がうるさく言うべきではないわよね…』

「………なんで…」

私は気づいたら泣いていた、不登校になってから優しくなんてされていなかった
もう、人生を棒に振るっていたからなくとは自分でも思わなかった

『?!どうしたの?!痛かった?!ごめんなさいね?!』

「ちがう…ちがいます…ごめんなさい…ごめんなさい…」

『ほら…涙ふくわよ?』

「ありがとうございます…」

次の日から校長先生に合うだけのために保健室に通うようにした

保健室の先生→←周り



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マイクスタンド(プロフ) - 綿菓子さん» 無理しないでくださいな、綺麗事かと思われると思いますが生きてりゃいいことたくさんありますよ… (2022年8月7日 13時) (レス) id: d2ff5ece72 (このIDを非表示/違反報告)
綿菓子 - よかったです…。実は、最近になって私も生きるのが辛くなってきたので…。あ、そこまで酷くはないので、お気になさらず。  名前が変わりました。夏風です…。 (2022年8月7日 0時) (レス) id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)
マイクスタンド(プロフ) - 夏風さん» ありがとうございます…お気持ち伝わりました…とても嬉しいです (2022年6月10日 21時) (レス) id: d2ff5ece72 (このIDを非表示/違反報告)
マイクスタンド(プロフ) - 雨猫さん» なんででしょうね…わたしも気になります…ありがとうございます、味方が居ることがどれだけ嬉しいものなのかこの経験で痛いほどわかってます、ありがとうございます…本当に (2022年6月10日 21時) (レス) id: d2ff5ece72 (このIDを非表示/違反報告)
マイクスタンド(プロフ) - ちびメアさん» ありがとうございます、もう、遠い昔のお話です、ご心配ありがとうございます (2022年6月10日 21時) (レス) id: d2ff5ece72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇおれぴーち | 作者ホームページ:あったら良かったな  
作成日時:2022年3月4日 19時

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