1章【マスターと依頼人】 ページ4
No said
A『マスター、何時もの頂戴。』
マスター「分かりました。」
ここはN国。そう、あの謎で包まれたN国である。
そんな所の城下町の一角にある古いカフェのカウンターテーブルには子供の様な男が一人座っていた。他にも5、6人座っている。彼らは皆ここの上に住む住人だ。
男の名はA。あの――の(人1)の弟なのだ。
父親譲りの艶やかな黒髪と血の様な赤目、母親譲りの陶器のような白い肌を持っている。素晴らしく面子が良いので国民から好かれているが「ごめん、僕兄ちゃん一筋だから。」と言って断る。
そして国民も「じゃぁ仕方ないよね。」と納得する。いやおかしいだろ。
その華奢な体からは想像出来ない……訳でも無く、想像できる様にとても非力である。この前は腕相撲で子供にも負けていた。何と残念な大人だろうか。この様に紹介するのも可哀想である。目から慈悲が止まらない。
普通ならここで「うるさい駄作者殺すぞ」ぐらい言うのがポピュラーなものだが勿論彼は戦闘力も皆無である。
昔も実家にて「今日のご飯僕が作るから!」と自身気に言ったものの、いざやらせてみると包丁で自分の手は切るわ、牛肉を生で食べさせ様とするわで大騒ぎになった。
以降、両親だけで無く使用人にも「A様は絶対に調理場に入らないでくださいね!」と言われた。最早命令形である。アーメン。
それを見ていた兄の仲間達には苦笑いされた。挙句「Aは無理をせずに自分の出来る事をすればいいんだよ。」だと。彼はショックで夕飯の時間まで部屋から出てこなかった。
そんな彼だが、現在は自分の個性とコネを生かし情報屋になっている。それもかなり有名な。
情報屋
今やこの名前を裏社会で知らない者は居ない。それ程に敬われ、恐れられる存在なのだ。
彼には依頼を受ける際、独自のルールがある。
一つ、普段受け付けるのは情報のみ。N国の情報は取り扱っていない。気分で他の依頼も受ける。
二つ、情報気エクレアだと明かさない事。
三つ、此方を攻撃してはいけない。
四つ、金を多く積む方に付く為、裏切られる事は覚悟した上で依頼をする事。
五つ、我々国の(人1)には手を出すな。
これらのルールは絶対に破ってはいけない。もし破った場合は
全てにおいての死を与えられる。
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砂肝(プロフ) - はふーさん» うわあああああああああありがとうございまあああああす!!!!!掛け持ちなので更新糞だと思いますが頑張ります! (2020年5月27日 18時) (レス) id: 1648d037af (このIDを非表示/違反報告)
はふー - やぁだめっちゃ好きですぅ((( めちゃめちゃいいじゃないですか…すっごい好きです!先の展開が気になる……頑張って下さい!応援しております∠( ˙-˙ )/ (2020年5月27日 15時) (レス) id: 7dbd428a56 (このIDを非表示/違反報告)
砂肝(プロフ) - 奈飴亜@歌い手色の占ツク民達さん» ありがとうございす!1年に1話更新で頑張ります!← (2020年5月8日 16時) (レス) id: 1648d037af (このIDを非表示/違反報告)
奈飴亜@歌い手色の占ツク民達(プロフ) - 待ってました!俺が無能?ふーんの弟さんの作品ですか。更新楽しみにしてます! (2020年5月8日 16時) (レス) id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
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