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Asaid
「――!―――っ―」
誰かの声が聞こえ、目を開けると知らない天井が目に入る。
僕は何をしていたんだろうか。
確か…A国に…
A『ッ!』
光の速さで飛び起きた僕は目の前の人物を殴ろうとした。がそれはそれは見事に空を切り、そういえば僕戦闘力皆無だったな。と思い出す。
「うおっ…何だい兄っちゃ。疲れでらのが?だったらオロ○ミンB飲め。ほらよ。」
A『何ですかその著作権が色々心配になる飲み物は。』
「がはははは!気にしたっきゃ終わりってもんよ!」
A『えぇ…』
渡されたオ○ナミンBを受け取り、毒が入っていないであろう事を信じて飲む。
おーうおう。成程ね。そういう味ね。完全に大塚○薬パクってるね。
僕が不審な目で見ると「バレねばいんだよぉ!」と豪快に笑うA国のおじさ…イチョウさん。どうやらこの人が僕を運んでくれたようだ。営業スマイルでお礼をかましておく。
初めてこの国に来たんです。と僕が言うと嬉しそうに語りだす。
それに、この人は裏表が無いしね。だってどんどん
こういう馬鹿が一番扱いやすい。
・・・・・・・・・・・・・・
そんな僕の思考もつゆ知らず。裏道から近所の喧嘩の内容、そしてこの国の軍について。
何でそこまで教えてくれるのか。特に最後のに関しては自分で首を絞めている様なもの…
ふと、僕は気づいてしまった。
この人は、
A『A国が憎いんですか。』
イチョウ「…あぁ、そうだよ。この国は酷い。軍事費だって偽って税金を上げる。そのせいで人々の生活は苦しくなって失業者は増え続ける一方だ。」
A『!へぇ。意外でした。ツガルベンは観光客前のみなんですね。』
イチョウ「それも王…クンシラン様が強制させたんだ。おおらかな印象を持たせれば他国は油断するから、って。」
A『そうなんですね…僕も体調が良くなりましたので観光に戻りたいと思います。』
心から労わる表情を作り話す。
彼らの事情なんてどうでもいい。金になればそれでいいんだもの。
冷たい?あぁ。そうだね。でも、仕方ないでしょ?裏社会の人間なんだから。
…そろそろ用済みかな。
呼び止めてきた彼の口から出たのは意外過ぎる言葉だった。
イチョウ「A…いや、エクレアさん。アンタに頼みたい事がある。」
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《イチョウの花言葉…「荘厳」「長寿」「鎮魂」》
《クンシランの花言葉…「高貴」「誠実」「情け深い」》
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砂肝(プロフ) - はふーさん» うわあああああああああありがとうございまあああああす!!!!!掛け持ちなので更新糞だと思いますが頑張ります! (2020年5月27日 18時) (レス) id: 1648d037af (このIDを非表示/違反報告)
はふー - やぁだめっちゃ好きですぅ((( めちゃめちゃいいじゃないですか…すっごい好きです!先の展開が気になる……頑張って下さい!応援しております∠( ˙-˙ )/ (2020年5月27日 15時) (レス) id: 7dbd428a56 (このIDを非表示/違反報告)
砂肝(プロフ) - 奈飴亜@歌い手色の占ツク民達さん» ありがとうございす!1年に1話更新で頑張ります!← (2020年5月8日 16時) (レス) id: 1648d037af (このIDを非表示/違反報告)
奈飴亜@歌い手色の占ツク民達(プロフ) - 待ってました!俺が無能?ふーんの弟さんの作品ですか。更新楽しみにしてます! (2020年5月8日 16時) (レス) id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
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