【wrwrd】吹聴屋は金次第【男主】

0章【ボンレスハム】 ページ1

ーD国にてー



「お主…裏切りおったな！」


まるで自分の力を証明するかの様に金で埋め尽くされた応接間にて、憤怒したハゲの中年が黒髪の男に声を掛ける。

このおっさんボンレスハムみたいな体してんな。


『嫌ですねぇ〜変な事言わないでくださいよ〜』


本当に嫌だ。反吐が出る。この人は何を言っているのか。僕は裏切ってなんかいないのに。
��ただより多くの金を持つ人に尻尾を降ります。��と依頼される時点でそうお話ししましたけど？
頭大丈夫かこのおっさん？ボケてまともに考える事も出きなくなったの？


「金か？金が足りなかったのだな？よし、幾ら払えば良い。」

『金は要りません。』

「で、ではワシを助けてくれるな…？ほら、早くせい！」


は？どんな思考回路でそうなった？自意識過剰過ぎない？

あぁ、僕が金次第の人間だと思ってるのか。
それは確かに間違っていないけど。今は違うんだなー。


『クソが。』

「は？」

『一度も助けるなんて言ってねぇよ。被害妄想も対外にしろ。』


「嘘だろ？」とでもいう様な腑抜けた顔。
アハッ。笑いがこみあげてくる。
夢見て良いのは子供だけだよ。ジジイ、アンタ今年で49歳だろ？


「じゃが、金は要らんと…」

『そりゃそうだろ。依頼金も無しに仕事をする程俺は落ちぶれちゃあいねぇ。』

「じゃぁ何を払えば良い！？何でもするぞ！だからワシを助けt 『ラン〜』


も〜嫌だな。物分かり悪すぎ。
そんなんでよく国纏められたね。称賛したいよ。
あ、でも実際は部下に全部任せて自分は女と遊んでたんだっけ？前言撤回。アンタ屑だww

少し落ち着き、一人称を直した僕が相棒の名前を呼ぶと待機していた天井…ダクトから出てきた。
これにはおっさんもびっくり☆
そりゃ驚くわ。気配消してたもんねw

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